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思い返せば私はミヤビになってから早々に、
サイトで出会った初対面の男と関係を持ち処女を捨てた。
ミヤビとしては、処女という価値を有り難がる男に売ってしまえばよかったと
今でも後悔している。
感想としては余りの痛さに相手をグーで殴り流血させた程度。
殴った事は悪いとは思うが、
初対面の女を部屋に連れ込み、犯したのだから殴らても文句はあるまい。
もちろん接点はその一回。
私が処女だった事を知るや否や男の態度は冷たくなった。
私が処女喪失を盾に男に執着するとでも思ったのだろう。
だが私は余計なモノが無くなってスッキリした感覚だけだ。
恋愛感情無くても関係は持てる。
確信と少しだけの驚きと落胆。
それまで私が好きだった男の子は、私がなかなか抱く事を私が許さなかったので去っていった。
二十歳そこそこの男の子からの誘いを散々はぐらかし、受け入れなかったから仕方ない話だ。
おまけに私は男の子と会う時に下着にはかなり気合いを入れていたのに…
私が一言「抱いて」の言葉を発していれば良かったのだが。
私の外形に対する自信のなさが恥ずかしさになり、どうしても男の子を受け入れられなかった。
処女をあっけなく喪失してみて、男は女を抱く為に甘い言葉をいとも簡単に使いまくり、最終的に女を抱けないとさっさと別の女を探して去っていくどうしようもない生き物。男はただの雄だ。私の身体にのみ用のある生き物。その為に挨拶の如く「愛してる」等という言葉を使まくり、事が終われば全て忘れる都合の良い生き物。
私はミヤビに囁いた。