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私は、小さい時から自分の外見にコンプレックスを感じていた。
狭い額、細い目、並びの悪い歯、そして内気な性格に隠れてしまう、表現が出来ない虚栄心。
赤面症で小学3年生から男の子とはほとんど話せなかった。
完璧主義で融通が効かず、頭でっかち。
本は読む事は大好きだったが、勉強はイマイチ。
両親供に公務員だったから馬鹿ではないはずだけれど…
特別に勉強出来る方ではなかった。
おまけに音痴で運動も不得意。
ここまで来ると、なけなしの自信も無くなり性格も暗くなり周囲に対して過度の被害者意識も強くなり…
悪循環にはまりやすいのは時間の問題。
もちろん、私は悪循環にはまり、直ぐにイジメの対象になった。
女の子達にイジメられたのでそれ依頼、女は嫌い。
可愛い子や綺麗な子は特に。
幼いながらも世の中の不平等さを肌で感じた。
綺麗な女は価値があり、不細工な女は疎まれる。
分かりやすくも残酷な現実。
私は何とかこの状況から脱出したかった。
そんな焦る気持ちとは裏腹に私は何時しか高校を卒業していた。
気持ちだけはあったのだが、結局は何もしなかった。
何をしてよいのか分からなかった。
気になる男の子はいたが告白も出来ず誰とも付き合わず。
辛うじて友達…と呼べる女の子が出来た事位か。
進学してからも私は変われず…
周囲では彼氏が出来た、デート、キス、初体験…
そんな話ばかりが耳に入っくる。
こんな容姿の私は、誰からも興味を持たれず、いつの間にかオールドミスになっていくのか?
こんな気持ちは何時からだろう。