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彼とミヤビはケータイの出会い系サイトで知り合った。

今迄私が生きていた世界では出会えない人間に会うリスク…それは使い方次第。

誤ればババを引く。人生ババヌキ。

勿論ミヤビにそんな事は無関係。

ただミヤビを知らない人と会う手段。

出会った彼は好意を持った。

ただそれは…ミヤビではなく私に。

私はミヤビとして名乗った人間に、一切私を出さない。

私の存在を知っている人間を増やす気は全くないから。

何故、彼は私に気付いたのか?

私はミヤビとして完璧に振る舞ったはずだ…

そんな不思議な彼に出会ってから、少しずつ私とミヤビのバランスが変化し始める。

勿論、愛人として生きているミヤビは変わらない、変われない。

私を失望させ、疲れさせ、嫌悪感を与え続ける男達相手に、

ミヤビは笑顔を振り撒き、媚びを売り、愛人として振る舞う。

ミヤビは、スタイルがあらわに見える服を纏い、髪を結い上げ、他の男から注がれる卑猥な目を称賛と見なし、真っ直ぐ前を向いて歩く。美味しい料理や上手い酒を体に取り込み、高級とされている場所に出入りし、惜しみなく金を使う。

愛人として、どうやったらミヤビに金をかけてくれるか?それがミヤビの興味ある事。最重要事項。新しいレストラン、新しいホテル、流行りの場所…別段に興味は無いがミヤビは金の掛かる場所が大好き。

他人と被る可能性があるブランド品にはミヤビは興味が無い為、食事が優先となる、結果として舌も肥える。

マズイ物、安い物は一切受け付けない。

そして私はミヤビの存在しない時に普通の会社員として働き始める。私とミヤビのバランスの変化、私がミヤビに成り切れなくなったい理由、私は彼に興味があるようだ。むろんミヤビには関係無い。


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