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あやかし商店街~七


―翌日


真司は放課後になると、早速あかしや橋へと向かったのだった。

真司は、自分の腕に巻かれている鈴の付いた赤い数珠みたいなブレスレットを見た。

そして、昨日の事を思い出していた。


《真司。お前さんにこれをやろう。》


昨日、別れる前に菖蒲は着物の袖口から真司が付けている数珠のブレスレットをくれた。


《これにはね、私の妖力が込められている。これがあれば、子の正刻まで待たなくても、自然と商店街へと道は繋がるよ。

そして、これがあればお前さんに悪さをする妖もそういないだろうさ。大事に肌身離さず持っているんだよ》


菖蒲はそう言うと、クルリと真司に背を向けた。


明日あす、学校が終わったら店においで》


そう言うと、強い風が急に吹き付けた。

真司は風の強さに一瞬目を閉じた。

そして、目を開いた後には、先程いた菖蒲の姿は忽然と消えていたのだった。

(あやかし商店街…か)

菖蒲がくれたブレスレットに目をやった真司は、前を向くとあかしや橋へと一歩大きく歩んだのだった。


END

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