婚約破棄された地味令嬢、血の契約で悪魔公爵に拾われたら百年越しの溺愛が待っていました
「お前との婚約は破棄だ」
その言葉が、私の三年間を粉々に砕いた。
煌びやかなシャンデリアの下、社交界の花形であるアルバート・ホーソン侯爵嫡男は、まるで天気の話でもするかのように告げた。
「妹の方がずっと可愛いからな。侯爵夫人に相応しいのはメリアだ」
——嘘。嘘だと言って。
私の足元が崩れていく。三年間、彼のために学んだ刺繍も、彼の好みに合わせた控えめな振る舞いも、夜を徹して作った彼の誕生日の贈り物も。全部、全部——。
「あら姉さん、そんな顔しないで」
隣に寄り添う黄金の巻き毛が、私の視界を覆う。妹のメリアは、勝ち誇った翡翠の瞳で私を見下ろしていた。
「姉さんには勿体ないから、私が貰ってあげるわ。感謝してほしいくらいよ?」
——感謝? 私が、三年間尽くした婚約者を奪われて、感謝?
「お前のためを思って言っているんだ、リーシャ。地味なお前より、メリアの方が社交界で映える。これは当然の選択だ」
当然。当然、当然、当然——。
「……わかり、ました」
声が震える。泣いてはいけない。ここで泣いたら、また『可哀想な姉』として笑われる。
「婚約破棄、謹んでお受けいたします」
深く頭を下げる。周囲の貴族たちがひそひそと囁き合う声が聞こえる。
『やはり妹君の方が……』
『あの地味な姉では……』
『三年も気づかなかったのかしら、自分が繋ぎだったことに』
——繋ぎ。私は、繋ぎだった。
妹が社交界にデビューするまでの、ただの繋ぎ。
「失礼、いたします……」
踵を返す。背中に刺さる嘲笑を振り切って、私は夜会の会場を飛び出した。
雨だった。
冷たい雫が、安物のドレスを容赦なく叩く。灰色の生地は瞬く間に重くなり、三つ編みにまとめた亜麻色の髪が頬に張り付いた。
——どこに行けばいいの。
実家には帰れない。帰ったところで、父はメリアの味方だ。母が生きていた頃は違ったけれど……もう、私の居場所なんてどこにもない。
気づけば、見知らぬ森の中にいた。
漆黒の木々が天を覆い、月明かりすら届かない。肌を刺すような冷気と、どこからか漂う甘い腐臭。
——ここは。
『禁忌の森』。血の悪魔が棲むと噂される、決して立ち入ってはならない場所。
「……どうでもいい」
呟きが、雨音に溶ける。どうせ私なんて、誰にも必要とされていない。消えたところで、悲しむ人なんていない。
視界が霞む。足がもつれる。冷えきった体はとうに限界を超えていて——。
私は、暗闇の中に倒れ込んだ。
最後に見たのは、闇の中で妖しく光る——深紅の瞳だった。
*
温かい。
それが、最初に感じたことだった。
「目が覚めたかい、お嬢さん」
低く、艶のある声。私はゆっくりと瞼を開けた。
最初に目に入ったのは、深紅の天蓋。見たこともないほど豪奢なベッドに、私は横たわっていた。
そして——。
「っ……!」
息を呑む。ベッドの傍らに、一人の男が座っていた。
漆黒の髪。陶器のように白い肌。整いすぎた顔立ちは、人間離れした美しさを湛えている。そして何より——その瞳。暗闘の中で見た、あの深紅の瞳が、私を射抜いていた。
「ヴァルド・ノクターシュ。一応、公爵位を持っている。……といっても、人間の貴族たちは僕を恐れて近寄らないがね」
——悪魔。血の悪魔。この人が、噂に聞く『血の公爵』——。
「そう怯えないでくれるかな。……君を食べるつもりなら、とっくに食べている」
「っ、なら、なぜ私を助けたんですか……」
掠れた声で問う。ヴァルドは、少し意外そうに目を瞬いた。
「君、怖くないのかい?」
「……怖いです。でも——どうせ死ぬなら、理由くらい知りたいと思っただけです」
沈黙。そして——ヴァルドは、ゆっくりと笑った。
「君は本当に……面白い人間だね」
その声には、嘲りではない、別の感情が滲んでいた。
彼は懐から、古びた羊皮紙を取り出した。黄ばんだ紙面には、見たことのない文字がびっしりと刻まれている。
「これは『血の契約書』。願いを一つ叶える代わりに、魂を捧げるという契約だ」
「……契約」
「森で君を見つけた時、君は泣いていた。意識がないはずなのに、ぽろぽろと涙を流してね。『居場所がない』と、繰り返し呟いていた」
心臓が、痛いほど脈打つ。
「その涙の理由、聞かせてもらおうか。——そして、君が望むなら、僕が、その願いを叶えてあげよう」
「……願い」
私は、差し出された羊皮紙を見つめた。契約書。魂を捧げる代わりに、願いが叶う。普通なら、こんなもの受け取るはずがない。悪魔との契約なんて、破滅の道だ。
でも——。
「君は何を望む? 復讐かい? 君を捨てた男と、その愛人を地獄に落としたいとか」
「……いいえ」
「富か? 地位か? 美貌か?」
「違います」
私は、自分でも驚くほどはっきりと否定していた。そして——気づけば、口が勝手に動いていた。
「私を必要としてくれる場所が、欲しい」
沈黙が落ちる。
——言ってしまった。なんて馬鹿な願いだろう。復讐でも富でもなく、こんな曖昧で、ちっぽけな願い。
「……君は」
ヴァルドの声が、微かに震えた。顔を上げる。深紅の瞳が——揺れていた。
「本気で、言っているのか」
「……はい。私は三年間、婚約者に尽くしてきました。でも結局、妹の繋ぎでしかなかった。実家にも居場所はない。私を見てくれる人は、どこにもいない」
涙が溢れそうになる。でも、泣かない。
「だから——せめて、私を必要としてくれる場所があるなら。それが悪魔の城だとしても、構わない」
「……いいだろう」
ヴァルドは立ち上がり、私の手を取った。
「その願い、叶えてあげよう。ただし——契約には血の署名が必要だ」
「私の魂で足りるなら——どうぞ、持っていってください」
刹那——ヴァルドの目が見開かれた。
そして次の瞬間、彼は私の左手首を取り、そっと唇を押し当てた。
「っ……!」
ちくりとした痛み。犬歯が肌を掠めたのだと、遅れて気づく。滲んだ血が、契約書の上に落ちる。
——瞬間、羊皮紙が淡く光った。そして私の手首に、薔薇の形の痣が浮かび上がる。
「契約成立だ、リーシャ。今日から君は——僕の契約者だ」
名前を呼ばれた。それだけなのに、心臓が跳ねる。
「そして——僕の、婚約者でもある」
「……え?」
「君の願いは『居場所』だろう? ならば、僕の傍が最も安全だ。偽装だよ、もちろん。君を守るための形式だ。……嫌かい?」
深紅の瞳が、じっと私を見つめる。
「……私なんかで、よければ」
気づけば、そう答えていた。ヴァルドは一瞬、不思議な顔をした。そしてすぐに、どこか嬉しそうな笑みを浮かべた。
「決まりだ。ようこそ、公爵邸へ。——僕の可愛い契約者」
この時の私は、まだ知らなかった。この契約書に、本当は何が書かれていたのかを。そして——百年前から、この悪魔が私を待ち続けていたことを。
*
公爵邸での生活は、想像していたものとは全く違った。
「お嬢様、本日のドレスをお持ちしました」
銀灰色の髪をオールバックにまとめた執事——セバスティアンが、深紅のドレスを差し出す。
「こ、こんな立派なもの……私には勿体ないです」
「お嬢様、それは愚問ですね。主が、お嬢様に似合う色を選べと、それはもう煩くお申し付けでしたので」
「ヴァルド様が……?」
「『リーシャには温かみのある色を。彼女の髪と瞳が映えるものを』と。正直、百年仕えて初めて見ましたよ、あのようにはしゃぐ主を」
——はしゃぐ? あの冷酷と噂される血の悪魔が?
「主は不器用なだけでございます。……多分」
そう言った瞬間、彼の腰のあたりが微かに揺れた。まるで——尻尾を振ろうとして、必死で堪えているかのように。
深紅のドレスを纏い、鏡の前に立つ。
「……これが、私?」
映っているのは、見知らぬ女性だった。三つ編みを解いた亜麻色の髪は、陽光に透けて蜂蜜のように輝いている。深紅のドレスが、琥珀色の瞳を際立たせている。
「よく似合っているよ、リーシャ」
背後から声が聞こえ、振り返る。ヴァルドが扉に寄りかかり、私を見つめていた。
「その色は君のために選んだものだ。——やはり、僕の見立ては正しかった」
「あ、ありがとう、ございます」
「君は感謝の前に必ず謝るね。その癖、直した方がいい」
「ご、ごめんなさ——……あ」
また謝りそうになって、口を噤む。ヴァルドは可笑しそうに喉を鳴らした。
「本当に面白い人だ、君は」
彼は私の前まで歩み寄り、そっと髪に触れた。
「こんなに美しいのに、自分の価値を知らない。三年も尽くした相手に『地味だ』と言われ続けて、それを信じてしまっている」
指先が、髪を梳く。
「——許せないな。君にそんなことを言った連中が。君の価値を踏み躙った連中が」
深紅の瞳が、一瞬だけ妖しく発光した。
「僕を怒らせないでくれるかな、とは思うよ。……あの男たちには」
背筋が震える。この人は本気だ。本気で——私のために、怒っている?
「ヴァルド様……どうして、そこまで……」
「契約だからだよ」
そう言って、彼は身を翻した。
——契約だから。そうだ、これは契約。なのに——どうして、こんなに胸が痛いのだろう。
*
夜会の会場がざわめいた。
「あれは……血の公爵?」
「隣にいる女性は誰?」
「まさか——婚約者!?」
ヴァルドの腕に手を添え、会場に足を踏み入れた瞬間、全ての視線が私たちに集中した。
——怖い。足が竦みそうになる。でも——。
「大丈夫だよ」
耳元で囁かれる低い声。ヴァルドの指が、私の手の甲を撫でる。
「君は僕の婚約者だ。誰にも傷つけさせない」
「姉さん!?」
甲高い声が響いた。振り返ると、そこには翡翠の瞳を見開いたメリアと、青ざめた顔のアルバートがいた。
「そんな……嘘よ。なんで姉さんがあの悪魔公爵と……!」
「久しぶりね、メリア。元気そうで良かったわ」
私は、自分でも驚くほど穏やかに言った。
「っ……リーシャ、これはどういうことだ!」
アルバートが詰め寄ろうとする。——瞬間。
「僕の婚約者に、馴れ馴れしく話しかけないでもらえるかな」
空気が凍りついた。ヴァルドの声は穏やかだった。でも、その深紅の瞳は——妖しく発光していた。
「ああ、君が例の元婚約者か。リーシャを『地味だ』と捨てた愚か者だね?」
彼は私の腰を引き寄せ、頬に軽く唇を寄せた。
「んっ……!」
「この美しい人の価値を見抜けなかったこと、一生後悔するといい」
会場がどよめく。アルバートの顔が、屈辱で真っ赤に染まった。メリアは唇を噛みしめている。
「嘘よ……私の方が可愛いのに……!」
その金切り声に、周囲の貴族たちが冷ややかな目を向けていた。
*
その夜、私は夢を見た。
——白と金の衣を纏った、一人の女性。私に瓜二つの彼女は、誰かの手を握り、微笑んでいた。
『怖くなんかないわ、だってあなたは優しい目をしているもの』
『約束するわ、必ずまた——』
「——シャ。リーシャ!」
目を開けると、深紅の瞳が間近にあった。
「大丈夫かい? うなされていたが」
「夢を……見て。白い服の女性が、私にそっくりで……『約束する』と——」
ヴァルドの顔が、蒼白になった。
「リーシャ。——君に、話さなければならないことがある」
振り返る。深紅の瞳には、苦しみが滲んでいた。
「百年前。僕は一人の女性を愛した。彼女は聖女だった。悪魔である僕を恐れず、『あなたも寂しいのでしょう?』と手を差し伸べてくれた」
ヴァルドの声が、微かに震える。
「僕たちは愛し合った。でも——人間と悪魔の恋は許されなかった。彼女は僕を庇って、死んだ」
息を呑む。
「死の間際、彼女は言ったんだ。『必ずまた会いに行く。だから待っていて』——と」
——夢の中の、あの言葉。
「君は——彼女の転生だ。ローザリンデの」
「……私が、転生……」
「この痣は、百年前に僕がローザリンデに刻んだものと同じだ。同じ魂にしか現れない」
「でも、私には前世の記憶なんて……」
「ああ。だから僕は待った。記憶のない君が、自分の意志で僕を選んでくれる時を。前世の約束ではなく——今の君として、僕を見てくれる時を」
「……百年も、待っていたんですか」
「百年なんて。君に会えるなら、千年でも待てた」
「じゃあ、私への好意は……前世の彼女への……」
「違う」
強い声。
「確かに最初は、ローザリンデの面影を追っていた。でも今は——君だ。リーシャ・ヴェルミリオンという、一人の女性を愛している」
深紅の瞳が、切なく揺れる。
「前世の記憶がなくても構わない。——ただ、今の君が、僕を見てくれるなら。それだけで、僕は救われる」
私は——泣いていた。
「私、わからないです。前世のことも、百年前の約束も、何も覚えていない。でも——」
胸に手を当てる。心臓が、痛いほど鳴っている。
「ヴァルド様と一緒にいると、胸が苦しくて。あなたの優しさに触れるたび、もっと近づきたくて」
顔を上げる。
「一つだけ、確かなことがあります。私を初めて見てくれたのは、あなたです。美しいと言ってくれた。怒ってくれた。守ってくれた。——それは、前世のローザリンデにではなく、今の私に、してくれたことです」
私は、彼の手を握り返した。
「だから——私、前世の記憶を取り戻す必要はないと思います。だって——今の私が、あなたを好きだから」
沈黙。そして——ヴァルドは、私を抱きしめた。
「……ずっと、待っていた。この言葉を、ずっと——」
「ごめんなさい、待たせて……って、また謝っちゃいました」
「ああ、直っていないね。でも——今は、それも愛おしい」
*
数日後、メリアの婚約披露パーティーに招待された。
「姉のリーシャは、悪魔と不正な契約を結んでいるのです!」
会場でメリアが叫んだ。偽造された契約書を振りかざし、私を犯罪者として告発しようとしている。
「偽造だね」
ヴァルドの冷たい声。
「残念だったね。本物は——ここにある。そして——ここには『魂を捧げる』などとは、一言も書かれていない」
彼は羊皮紙を広げた。
「読み上げよう。——『我が永遠の伴侶として、共に歩むことを誓う』」
会場が静まり返る。
「これは婚姻の契約だ、リーシャ。悪魔が人間に永遠の愛を誓う、最も神聖な契約」
「婚姻の……でも……あの時、『魂を捧げよ』と……」
「言ったね。嘘をついた。君が自分の意志で僕を選んでくれるまで、待ちたかった」
ヴァルドは私の前に跪いた。会場がどよめく。悪魔公爵が、膝をついている。
「リーシャ。僕は百年前から君を待っていた。この契約書に、君の意志で署名してほしい。偽装ではなく——本当の、僕の伴侶として」
「嘘よ……こんなの……!」
メリアの悲鳴。しかし、誰も彼女を見ていなかった。
「メリア、お前との婚約は破棄だ」
アルバートが冷たく言い放った。
「今のお前は醜い。姉を陥れるために偽の証拠を作り、公の場で喚き散らす。こんな女を侯爵夫人にはできない」
「リーシャ。俺は間違っていた。今からでも——」
「お断りします」
私は、はっきりと言った。
「私を見てくれたのは、ヴァルド様だけです。あなたは私を見ていなかった。三年間、一度も」
立ち上がり、ヴァルドの手を取る。
「ヴァルド様。私、署名します。あなたの——本当の伴侶として」
深紅の瞳が、大きく見開かれた。そして——彼は、泣いた。
「……ありがとう。百年、待った甲斐があった」
「待たせて、ごめんなさい」
「また謝っているね」
「あ……でも、ありがとうございます。待っていてくれて」
「——君は本当に、僕を幸せにする天才だな」
*
公爵邸の礼拝堂。月明かりが、ステンドグラスを通して柔らかく降り注いでいた。
「準備はいいかい?」
「はい」
「怖くないのかい? 悪魔と永遠を共にするなんて」
「怖くなんかないです。だって——あなたは優しい目をしているから」
ヴァルドの息が、止まった。
「……その言葉。百年前、ローザリンデが——初めて僕に言った言葉だ」
「私、前世の記憶はありません。でも——今、あなたを愛しています。それは、誰にも否定できない真実です」
「……ああ。僕も愛している。百年前から——そしてこれからも、永遠に」
小さな刃で、左手首を切る。血が滲み、契約書の上に落ちる。私は指先で血を掬い、羊皮紙の上に——自分の名前を書いた。
『リーシャ・ノクターシュ』
瞬間——契約書が光り輝いた。
「契約成立だ。今この瞬間から——君は僕の妻だ。永遠に」
「はい。よろしくお願いします、旦那様」
「——っ。君、それは……反則だ……」
「え? 何がですか?」
「『旦那様』は……百年待った僕に効きすぎる……」
「じゃあ、これからずっとそう呼びますね。旦那様」
「……君は、僕を殺す気だね」
「悪魔は死なないんでしょう?」
「心は死ぬよ。幸せすぎて」
礼拝堂の扉の向こうで、セバスティアンが涙を拭いていた。
「ようやく……ようやく主にも春が……私は犬ではありません……うっ……でも嬉しい……」
尻尾がぶんぶんと振られている。
「ローザリンデ様。約束、守られましたね」
彼は空を見上げた。月が、優しく輝いていた。
*
——数ヶ月後。
「旦那様、今日の予定は?」
「君と過ごす。以上だ」
「……仕事は?」
「セバスティアンに任せた」
「いくら執事でも——」
「僕は百年待ったんだ。少しくらい新婚生活を楽しんでも罰は当たらないだろう」
「そういう問題じゃ——んっ」
唇を塞がれる。
「やっぱり、君は口答えが多いね」
「誰の、せいですか……っ」
「僕のせいだね。可愛くて、キスしたくなる」
抵抗を諦めて、私は彼の腕の中に収まった。
窓の外では、薔薇が咲き誇っている。血のように赤い、美しい薔薇。——それは、私たちの契約の証。
『契約者の願いを一つ叶える』
あの日、私が願ったのは『居場所』だった。そして今——私の居場所は、この腕の中にある。
「愛している、リーシャ」
「私も愛しています、ヴァルド様」
百年越しの恋が、ようやく実を結んだ。
これが、私と悪魔公爵の——永遠の物語。
【完】




