見つけた。
掲載日:2026/02/01
人生に於いて、何かしらこぼしたものがある。それが僕にとってなんなのかは、分からない。
確かに、僕の人生には、来る人も居れば、去る人もあり、みな一定期間しかいられないのだし、(父は別だが・・・・)喧嘩して別れたり、理由があって去ってしまう人も沢山居た。
彼も彼女もその他の人も居なくなってしまった。それが悲しいのかは、分からない。
悲しみの淵に咲く花もあれば、苦しみの内に萌え出でる花もある。
彼女は去ってしまった。どこで何をしているのかは、分からない。
一年近くが経った。
珍しく僕は、道を歩いていて、一輪の彼岸花に眼を留めた。
何かしら錆びついた物が動き出す感じがした・・・・・・
久しぶりに連絡をしてみる。
「どうしてたの?」
「病院に居るの。」
「どうして?」
「ううん。いいの。いずれきっと戻るから・・・・・」
「・・・・・・・」
「待ってるから。」
「半年くらいなの・・・待てる?」
「・・・・・・・たぶん。」
「じゃあね。」
「うん。それじゃあ。」
スマホをしまい、道の先の青空を見る。群青の空は、どこまでも遠い。
止まっていた時間が動き出す。
『僕もうかうかしていられないな』
もうすぐ春が来る。きっと・・・・・来年の春には、彼女も・・・・・
ももは、入院中です。




