第46話 JKに論破されるの巻
チラリと、藤野の顔を盗み見る。
……読みが外れたからだろう。
彼女はガーンという音でもしてきそうな程に、わかりやすく落ち込んでいた。
しかし、すぐに立ち直って言う。
「……ふーん。青砥さんってああいうつるぺた系がいいんですか? ロリコンだー」
「ち、ちがっ!?」
「どうせああいう子は、子供っぽいワンピースの水着しか着てくれませんよ?……あっ、むしろそっちの方が好みなんでしたっけ? ヘンターイ」
「だから違う! 別にそういう趣味は……」
「……だったら、ビキニ着てくれるような子を連れて行くべきですよ!」
「そ、そんな知り合い……俺には居ないし……」
「私ビキニ、持ってますよぉ?」
「えっ」
「ほらぁ、どうしたんですぅ? 頼んでみるべきじゃないですかぁ? 一緒にプールに来て下さいってぇ?」
「くっ……!? 一緒に……プールに……き、来て……」
「えーなんて言いましたぁ? もう少しはっきり最後の方言ってくれませんかぁ?」
「来て下さい……」
「はい、よく言えましたー! よしよし」
藤野は背伸びして腕を思い切り伸ばして、俺の頭を撫でた。
ガキ扱いしおって!?
でも、おっぱいが目の前に……。
これはこれは……!
……このおっぱいが、ビキニかぁ……。
――って、そうじゃない!
どうしてこうなったぁぁぁぁっ!?
俺はまんまと藤野の誘導に掛かり、プールへ連れていくという約束をしてしまうのだった。




