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新人バイトJKに手を出すなと店長から釘を刺されたが、生意気すぎてあり得ない  作者: 兼定 吉行
第五章 夏季到来~でも予定は未定!?~
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第42話 共同作業

「あー、らめー。そんな硬くて太くて長く凄いモノで突かれたら、御門戸(おもんこ)壊れちゃうー」

「ここまでやっておいて、誰が止めるものか! 俺の丸太ん棒(直球)をぶち込んでやる! 覚悟しろよ?」

「らめー、奥には大事な部屋があるの、乱暴しないでー」

「そんなこと言っても……ほーら、激しく突かれた御門戸が段々と拡がって来たぞ?」

「いやー、らめー、しゅごいー。初めてなのにー、そんな激しく突き破らないでー。熱くてヌルヌルなの出ちゃうー」

「問答無用だ! オラァ!」

「らめー、死んじゃう、死んじゃうー」

「あ、ソレソレソレソレッ!!」

「あー、中に沢山来てるのわかるー。奥まで来てるー、奥の大事な部屋にまでいっぱい入ってきちゃってるー」

「ほらほら、我慢しないでイッちまえよ!」

「あーん、イクー。敗戦確実ー」

 俺と鈴は今、アリオンの中でプレイヤーを敵味方に分けての、大規模攻城戦に参加している。

 御門戸(オモンコ)……つまり城門を攻城兵器の一つである丸太で突き破り、途中熱された油を真上から浴びせかけられるなどの抵抗を受けながらも、玉座のある部屋にまで電光石火の速さで侵入し、城主をあの世へ逝かせて勝利したところだ。

 もちろん俺達は同じ攻め手側勢力に属しているのだが、なぜか鈴は防衛側になりきってノリノリで実況していた。

……ま、盛り上がれたからよかったか。

 さてと……。

 俺はだらしなく寝転がったままの鈴を横目に、立ち上がって伸びをする。

「ん……あぁ! さ、じゃあいい時間だし、そろそろ俺はバイトに行くかな」

「休みの日くらい、バイト入れなきゃいいのに」

「……誰のせいで生活費が余計に増えてるかわかってんのか?」

「……はっ。……私?」

「いやわざとらしいな!? 最初からわかってんだろ!」

「うん、じゃあ私の為に頑張ってきて」

「なんか一気に頑張りたくなくなったな。……じゃ、行ってくるわ」

「いてらー。私は寝る、オヤスミー」

 完全に昼夜逆転してやがる……。

 有言即実行。

 もそもそと布団の中へ潜り込んでいく鈴を見ながら、俺は思った。

 いいなぁ、ニートって……。

 いや、女子大生か。

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