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新人バイトJKに手を出すなと店長から釘を刺されたが、生意気すぎてあり得ない  作者: 兼定 吉行
第二章 魔王転生~邪悪な匂いがスメル~
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第19話 止まぬイタズラ

 こうして俺は、またしても魔王に勝利してしまうのだった。

 だがこの魔王の本質はそこではない。

 魔力が無かろうと腕力が無かろうと、諦めずに何度も何度も店へとやって来ては、俺への嫌がらせのためだけにイタズラを繰り返し続けたのだ。

 そのしつこさたるや、ホットスナックを揚げ続け、頑固な油汚れがベッタリと付着して取れない、コンビニのフライヤー……いや、それ以上だった。

「刮目せよ勇者! 今から私はこのパンを袋の上からツンツンしちゃうぞ? ツーンツン! ツーンツン! ツンツンツンッ! ツンツンツンツンツンツンッ!」

「やめろ商品が傷むだろ!?」

 まあ、おでんじゃないだけ幾らかマシだが……。

 またある時は――。

「フハハ! 夏直前のジメジメベタベタと蒸し暑いこの時期、アイスボックスの中は涼しくて最高だ!」

「ちょっ!? 何入ろうとしてんだよ!? あーあー扉も開けっぱなしにして!?」

 こいつ、絶対将来はSNSを炎上させるようなアホになるだろ……。

 それか炎上系動画配信者になる未来しか見えない……。

 まあでも、さすがに今回のことで少しは懲りただろう。

 しばらくはこのコンビニも安泰だな!

――そんな訳がなかった。

 魔王のイタズラはその後も続き、この間に至っては――。

「クッチャクッチャ……ペッ!」

 ガムを店内で吐き、綺麗に掃除した床にベッタリと張り付ける始末。

「お前なぁ……!?」

 これらのイタズラの都度、俺は――。


 ゴチン!


「あだっ!?」


 ゴツン!


「ふぎっ!?」


 ガツン?


「イダッ!?」

 容赦無しにカメラの死角で鉄拳制裁をかましてやった。

 今なら国民的アニメであるクレパスしんたろうちゃんの、あの母親の気持ちもよくわかる。

 どうだこれが正義の鉄槌の威力だ魔王!

 だが――。

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