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教授は信仰していた  作者: 空華しろみ
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教授との出会い

ある日突然教授が話しかけてきた。その出会いが今後の人生に大きく変えるなんて知りもしなかった。

 あの日、私は本当に正しい選択をしたのか今は知る由もない。


 桜が美しく咲いた4月の初めあたりのこと、俺は大学の入学式に来ていた。

「大丈夫、俺ならできる」 

 と門の前で自分を元気付け学校の門をくぐった。夢にまで描いたキャンパスライフが今、始まる!

 はずだった。物の見事に大学生デビューを失敗してしまった。明らかに初対面の人に対するテンションではなかった。人とが離れていくのは当然だ。俺の優雅なぼっち生活が幕を開けた。


 夏も始まり蝉が少しうるさくなってきたこと、いつも通り一人で学食を食べている時のこと。少し大人びた綺麗な女性が学食内に入って来た。誰が見ても美しいと思える程の容赦だ。無意識に目で追ってしまう。そんな美女が突然話しかけてきた。「君、この後時間あるかな?」と。心臓が止まるかと思った。学内で俺に話しかけてくる奴なんていなかったのでとても驚いた。そもそもこんな美女に話す機会なんて生まれてこの方なかったので脳が思考を止めてしまった。「はい……時間あります。」ガチガチに緊張していた。「荷物を運ぶのを手伝ってくれないか?」どうやら今日この大学に移動してきたらしい。「いいですよ」と、徐々に心を落ち着かせつつ学食内を後にする。


 「そういえば、名前を言ってなかったな。私は日本文化学科教授の福渡葵だ。君は?」 「俺は一回生、日本文化学科の櫻井司です。」 と、挨拶もそこそこに作業を始める。1時間弱かけて荷物の搬入を終わらせる。「すまない、助かったよ」 教授が声をかけてきた。「いえいえ、暇を持て余していたので丁度良かったです。」と、応えた。荷物を運んでいるとき俺は少し気になった事があった。やたら古い巻物やいかにもな感じのお札に包まれた箱のことについてだ。この時の俺はオカルト的なものに興味を惹かれていたからだ。「教授、この箱はなんですか?」 教授はニヤリと笑いこう言った。 「君はコトリバコを知っているかい?」 オカルト界隈ではメジャーな名前に俺はドキドキを隠せなかった。もちろん「はい!」と答えた。俺はまだ、知りもしなかった。この返答が今後自分自身の人生に大きな変化をもたらすことになるなんて……


 



読んでいただきありがとうございます。初めての投稿でわからないことばかりです。短編ホラー集にしようと思っています。おもに土着信仰について。少しずつ更新していきますのでどうかよろしくお願いします。

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