坂木荘の高校生作家さん
小説投稿サイトに細々と短編作品を二年間投稿し続け、将来的には作家を夢見ているが、学校ではそのことを隠しつつも、人並みには青春を謳歌していた、高校二年生、十七歳の坂崎《さかざき》 治《おさむ》と、その妹である坂崎 蓮《れん》は、両親が突然の外国への転勤で、二人だけでは危ないと、母の親戚に預けられることになった。しかし、そこの親戚は社会人から女子大生、フリーター、高校生まで幅広い年齢層の住人が暮らす、『坂木荘』を営んでおり、必然的に坂崎兄妹は、そこで暮らすこととなる。——様々な境遇の人たちが、時には衝突し、時には交差し、また時には共鳴し合う。そんな『ただそれだけの平凡な物語』である。
それは、ある日のこと
2020/04/26 00:58
(改)