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タメ口先輩とへりくつ野郎の青春記録  作者: 遥風 かずら
第二章:変態と青い始まり
17/22

17.つまりは、そういうことである。


 おみ足先輩のことを聞き出せそうにないし、ここは綺麗手違い美少女と親睦を深めてみるか。


「ま~なんだ。あんたは何しにここへ?」

「そう! それよ、それだわ! わたくしには暇も余裕も無いの。あの人に話を聞かなければいけないんだわ!」

「どんな話を?」

「それもプラ……プライベートなことなのだけれど、変態に話した所で、何の解決にもならないというものね」


 本人も何を話したいのか理解していないとみえる。


 変態に認定されてしまったことだし、ここは自由にしておこう。


「いや、分かった。俺は何も言わないし関わらないでおこう」

「あ、あら? 案外素直な子なのね。それでは、ごきげんよう」

「それはどうも」


 あの美少女はなにがしたかったのか。


 俺としては、おみ足先輩との関係性を聞きたかっただけなんだが。


 いなくなったから、よしとする。


「……で、お前はいつまで俺を睨んでいるんだ?」

「何さ! ちょっとばかし美少女だからって、デレデレッ!」

「そんなことはなかったはずだが」

「しゅうのバカ、変態へ理屈野郎!」


 一体なぜそこまで妹に言われねばならんのか。


 そしてなぜヤキモチを妬いているのか、意味がわからん奴め。


 タメ口先輩も見当たらないことだ、今日は何も考えずに帰ることにする。


 つまりは、おみ足美少女に関わると、あまりいいことは無い。


 そういうことだな、うん。


 こういう時に楓子がいれば慰めてくれそうなんだが、全くもって、気配がない。


 楓子~! それか、実乃梨さんでもいいんですよ?


 俺を慰めてくれないですかね。などと無駄なお願いである。


 このまま放課後突入で、素直に帰るのが最適なのだろうな。



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