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すみません、九時にもう一話投稿します。
短すぎた……。
4 殺人鬼の瞳に映るもの
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暗い会議室。そこにはたった三人の人物が集まって話し合っているだけだった。資料もコーヒーもない。本当に集まっているだけだ。煙草すら吸っていなかった。
「少将。もはや動かない理由はありません。この国、ひいては世界を変えるためには我々が動かねば。ハイナとの一件で確信いたしました。魔眼最先端国という名前に溺れているだけなのだと」
「そうは言うが准将。これは戦った時点で負け戦だ。魔眼とはそういうものだよ。軍の在り方は変わらんだろうな」
「ですが、世界に示せば我が国だけは守れる。専守防衛。そのためならば我々はいくらでも血を流しましょう。此度の流血を、我が国最後の流血にするために」
「大佐。それは不可能だろうな。世界連合に参加している以上血は流す。だが、流血は減らせる。そのための政戦だ」
集まっている少将、准将、大佐は全員頷く。この国を変えるために国民にも国の議会にもそして国防軍そのものにも示さなければならない。新しい国の在り方を。
九時に一話、十八時にもう一話投稿します。




