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設定まとめ


 設定を盛りすぎた上、時系列が過去現在を行ったりきたりして訳がわからなくなってきたので、ここでちょっと時系列と設定、登場人物をまとめようと思います。


● 時系列


1 本編150年前


 当時、大陸の覇権を握っていたのはエルフ族。王国は国という呈こそ守っていたものの、完全にエルフたちの支配化へ置かれていた。

 そんな現状をヴォルカン・ヴーロートという将軍が打破し、エルフ族を大森林へ追い込むことに成功する。

 以来ヴーロート家は英雄として、王国武官の中でも特別な地位を得ることになった。


2 本編70年前 


 ユキがこの世界に現れる。

 ユキは10年間、不思議な力によって人々へ救いを与え続け『幸福の魔女』と呼ばれるようになる。


3 本編60年前


 ユキによって、この世界の女性全てに『魔術』という力が与えられる。

 その中でも魔術を制御し、王国へ貢献した者たちは『魔女』と呼ばれるようになった。

 魔女たちは次第に権力を求めるようになり、王国と軋轢が生じ始める。


4 本編50年前


① 魔女の一人が大量殺戮事件『魔女の夜ヴァルプルギス・ナハト』を引き起こす。

 この事件によって前王アウランティウム12世及び大量の政治執政者が死亡。

 王国は未曾有の大混乱に襲われる。


② 前王の死によって王位を継いだアウランティウム13世(本編における『国王』)は国民による魔術の使用を全面禁止。『幸福の魔女』ユキの拘束。また魔女狩り専門機関『騎士団』を設立し、魔女たちへの弾圧を徹底していく。

 騎士団の初代騎士団長には、当時王国最大の英雄『王国の剣』と評されていたクリムゾン・ヴーロートが就任した。


③ それらの弾圧に対し魔女が結束。

 拘束されていたユキを助け出し、彼女を旗印として魔女独立解放戦線アルカナ・マギアを結成。

 王都の遥か北に魔女の楽園『幸福の地』を造り、王国へ正式に武力革命宣言を行った。


5 本編50~20年前(暗黒の時代)


① アルカナ・マギアの台頭に対し、王国は『魔女討伐騎士団』を結成。

 魔女との全面対決を決意する。これによって大陸は30年に及ぶ大紛争時代「暗黒の時代」へと突入することになる。


② 紛争の最中、ヴーロート家にカーマイン、グレンと二人の婿養子が入る。


③ アルカナ・マギアの紛争によってクリムゾン、カーマインが戦死。

 よってグレン・ヴーロートがヴーロート家6代目当主を継ぐことになる。


④ グレンを騎士団長とした第18回魔女討伐遠征によって、ユキが死亡。

 紛争は王国側の勝利という形で終止符が打たれ暗黒の時代が終わりを告げる。

 ユキを打ち倒したグレンは『救国の英雄』と呼ばれ、魔女討伐騎士団はその名を『誇り高き英雄の騎士団』へと改名する。


⑤ グレンが王都にて住民の大虐殺を敢行。

 単独で王都を焼き払い、王宮まで攻め込むがカーマインの息子スオウ・ヴーロートによって打倒される。

 スオウに打ち倒されたグレンは、そのまま行方不明となる。


6 本編現在(破滅の時代)


① アルカナ・マギアの崩壊によって、散り散りになった魔女たちは思想を過激化。

 大陸各地にてテロ活動を行うようになる。

 それによって魔女狩りは更に激化し、毎夜大量の女たちが虐殺されることになる。


② 大陸の辺境にて魔王とその眷族たちが大殺戮を起こす。

 当初の被害は小さな集落や小都市だけであったが、次第にその規模は拡大し、遂には五大都市の一つ『海岸都市』までもを壊滅させてしまう。


③ 魔王の暴挙をスオウは訴えるが、皇太子や高官は魔王の実在に対し懐疑的であり、更には激昂した国王によって『放置せよ』と指示を受ける。

 それらによってスオウは騎士団長の役目を捨て、単独で魔王の打倒を決意。

 協力者を募り、魔王討伐騎士団『王国のつるぎ』を結成。

 五大都市の一つ『産業都市』へと進軍を進めていく。


 本編は現在ここまで。



● 設定と登場人物まとめ


1 王国のつるぎ

 スオウが魔王へ対抗するため結成した義勇軍。

 『王国の剣』という名称は、4代目当主クリムゾン・ヴーロートの異名から取ったもの。

 王国正規兵1000名、海岸都市防衛隊800名、冒険者1000名の計2800名によって構成されている。

 結成まもない上、様々な立場の者が集う混成軍のため、統率にまだ不安が残る。


 登場人物


① スオウ・ヴーロート 34歳 男性

 

 本編の主人公。

 英雄の一族ヴーロート家の7代目当主で『誇り高き英雄の騎士団』の元団長。

 魔王打倒のため、職を投げ打って戦いに身を投じる。

 祖父クリムゾン譲りの恵体は身長212センチメートル、体重142キログラムと人間離れしており、王国随一の戦闘力を持つ。

 魔女は撲滅すべしと考えているが、現在の魔女狩りに対しては否定的な考えを持っている。


② ユウキ・カスタード 19歳 男性


 『誇り高き英雄の騎士団』の元騎士。

 スオウが騎士団を抜けたことを切欠に自らも足抜けし、王国の剣へ参加した。

 スオウに対し絶対の服従を誓っているが、狭量な所があり、相手によっては冷たく接してしまう。

 戦士としての実力は中庸。強くも弱くも無い。


③ セイギ・ファルケイン 16歳 男性


 『誇り高き英雄の騎士団』の元騎士。

 ユウキにつられる形で騎士団を抜け、王国の剣へ加わった。

 騎士としてはお人よしで、他者を憎みきれないところがある。

 オリーブ・アイボリーへ立場をこえた想いを抱いてる。

 戦士としての実力は未熟。弱い。


④ フクツ・ブルスクーロ 48歳 男性


 元海岸都市防衛隊の連隊長を務めていた兵士。

 海岸都市を崩壊させた魔王へ復讐心を抱き、王国の剣へ参加した。

 破断剣ソード・ブレイカーという武器破壊剣を持ち、戦闘力の無力化を得意とする。

 かつて魔女討伐騎士団にてグレンの片腕を務め、第18回魔女討伐遠征にも参加していた。


⑤ ジンギ・チェンバレン 27歳 男性


 王国最大の冒険者ギルド『無法者バンディッド』のギルド長。

 スオウに雇われる形で王国の剣へ参加した。

 魔王に対する関心は薄いが、この戦いによってギルドの名を上げようと意気込んでいる。


⑥ オリーブ・アイボリー 19歳 女性


 『誇り高き英雄の騎士団』に捕われていた魔女。

 かつて王都でのテロを企んでいたところを騎士団に捕縛され、以来、騎士団の備品として魔術を求められた時に応じるという形で生き延びていた。

 王国の剣が結成されたさい、ユウキたちが行きがけの駄賃とばかりに彼女を掠め取り、晴れて『王国の剣』の備品となった。

 現在はセイギが管理者となり、生活環境が大幅に改善された。



2 魔王と魔人たち


 魔王を頂点とし、それに従う4人と一匹。

 魔王が夢想する全人類の殺害という目的に従い、大陸各地で大殺戮を行っている。

 それぞれが魔人として異能を持ち、その奇怪な術によって通常は考えられないような異業を重ね続けている。

 みな白髪に紅眼で不老。

 また普通の人間より生命力が強く、死ににくい。


① 魔王 男性 


 種族名 魔人 英雄ヒーロー

 自らを『おじさん』もしくは『魔王』と名乗り、他の魔人のように種族名で呼ばれることを嫌っている。

 見た目は30歳前後であるが、態度は見目より幼く、時に少年のような様子を見せる。

 人間、エルフ、ドワーフとこの世界に生きる知的種族が全部大嫌いで、追い立てられるように彼らを殺そうとしている。

 戦士としての力は神業の域に達しており、あらゆる武器を使いこなすことが可能。

 

 異能『魔王』

 魔術を超強化して顕現させる異能。

 例え、使いやすいとされる発火魔術であっても、魔王が使えば天災レベルの大火炎となる上、対象を焼き尽くすまで決して消えない等の付加効果までつく。

 もっとも魔王は魔術師として見習いにも満たない実力であり、発火魔術と治癒魔術しか使えない上、魔力量も低い。

 現状、宝の持ち腐れとなっている。


② ルージュ 女性

 

 種族名 魔人 奴隷スレイブ

 魔王がとある屋敷で見つけた玩具の少女。

 物心がついた頃から、偏狂な領主によって筆舌に尽くし難い責苦を受けてきた。

 そのため、人格が破綻し冷静に狂っているが、人畜無害な外見と性格によってあまり意識されていない。

 足が不自由で、プリーストの作った車椅子に乗っている。


 異能『怪物フリークス

 自らの血や肉を与えることで、他者を怪物へと変貌させる異能。

 彼女の異能を受けた者は強大な力を得るが、同時に人間から離れていく。

 この力を行使することでルージュは人としての機能を失っていくが、当の彼女はそれをあまり気にしていない。


③ ウィッチ 女性


 種族名 魔人 魔女ウィッチ

 アルカナ・マギアと同じ魔術衣を纏った女。魔術もある程度使用できる。

 面倒見が良く、なにかとルージュの世話を焼こうとする。

 魔王、バルバロイには敬語、プリースト、ルージュに対してはタメ口で話す。


 異能『屍姫ネクロニカ

 死者をグールとして再生し使役することが出来る。俗に言うネクロマンサーと同じような異能。

 大量のグールを使役した場合『生きている者を殺せ』程度のおおざっぱな指令しか出せないが、少数使役の場合は給仕や清掃など、複雑な使役が可能。


④ プリースト 男性


 種族名 魔人 神官プリースト

 聖戦士パラディンの出で立ちをした元エルフ族の男性。

 物作りが好きで、普段は屋敷に引き込もって何やら創作活動に打ち込んでいる。

 丁寧な物腰で礼儀正しいが、趣味の話になると止まらなくなる。


 異能『超遺物オーパーツ

 あらゆる物質を創造、加工することが出来る異能。

 プリーストはこの力によって車椅子や軽機関銃を創作した。

 彼の発明品はこの世界において完全なオーバーテクノロジーであり、1000年近い技術格差が生じている。

 イメージとしては西暦1900~1950年ぐらいまでの兵器を製作可能。


⑤ バルバロイ(本名 日ヶ暮(ひがくれ) 弾蔵だんぞう) 男性


 種族名 魔人 蛮族バルバロイ

 懸衣型の装束に鬼の面を被った、元ドワーフ族の男性。

 戦意は魔人たちの中でも抜きん出ており、誰よりも殺戮を望んでいる。

 単純な戦闘力において魔王さえ凌駕し、白兵戦では向かうところ敵無し。

 普段は仮面で隠しているが、素顔は腐り落ちている。


 異能『剣鬼ベルセルク

 手に持った武器を強化する異能。

 仮に通常の武器を100とするならば、バルバロイが装備した物はそれが何であれ9999とカンスト値まで攻撃力が上昇する。

 大体何でも切断もしくは破壊することが可能。


⑥ アカネ


 ルージュに飼われていた雲雀が怪物となったもの。

 右翼の触手で物を掴み、左翼の節足で地面をカサカサと這い回る。

 魔王さえドン引きするほど異形の姿をしているが、ルージュだけは可愛いと思っている。

 動物でもグールでも何でも食べるが、特に生きた人間が大好物。

 


3 王国


 現在、大陸の覇権を握っている人間族の国。

 大陸全土を掌握し、方々に都市や街をひいている。

 

① ナランハ・アウランティウム 72歳 男性


 『魔女の夜』によって父王を亡くし、若くして王となった現国王。

 通称アウランティウム13世。

 もともと勢力の強かった王国であるが、彼の代に大陸を制圧し『鉄火王』と呼ばれるようになった。

 アルカナ・マギアとの紛争に勝利し、皇国まで事実上の支配下に置いた覇者。

 しかし、その内面は臆病な小心者そのもので、猜疑心が強い。

 王国内において大粛清を実施し、二人の実子や文官、武官を大量に処刑した。

 また魔女に対して異常な恐怖を抱いており、彼女らを消し去るためならどんな手段も厭わない。

 グレンの裏切りによってヴーロート家に警戒心を抱いており、スオウの挙兵に対して疑惑を抱いている。

 

② アラン・アウランティウム 32歳 男性

 

 ナランハの三男。皇太子3兄弟における唯一の生き残り。

 スオウとは親しい間柄であるが、それを国王に悟られると命の危険があるため隠している。

 魔王の実在に対し懐疑的であるが、スオウに対しては出来る限り助力したいと考えている。


③ フリッツ・レイアード 70歳 男性


 王国武官の最高位に位置する将軍。

 クリムゾンと同輩で、戦乱の時代を生き抜いた老英雄。

 スオウとは何かと意見が食い違うが、お互いに敬意を抱いている。

 王国の剣結成時、スオウへ密かに1000名の王国正規軍を横流ししたが、それが国王の目に留まり全ての権威を失った。

 現在は『誇り高き英雄の騎士団』の尋問所に幽閉され、連日騎士たちによる拷問を受けている。


◇ 


4 誇り高き英雄の騎士団


 アルカナ・マギアの崩壊によって、魔女討伐騎士団が名称を変えたモノ。

 もっとも主任務は暗黒の時代と変わらず、魔女の撲滅を目標としている。

 クリムゾンが初代団長を任されて以来、代々のヴーロート家当主たちがその座を継いできた。

 紛争末期、騎士団の最盛期には20万人もの若者が動員されていた。

 紛争の終焉と共に規模を縮小されたものの、未だ数万人の団員を持ち王国最強戦力の一角に数えられている。


① カシム・アフダル 28歳 男性


 騎士団の元副団長。スオウの離任によって騎士団長へと昇格した。

 元々は国王がスオウへ放った間者の一人。

 とにかく国王に忠実で、彼の指令である一日100人殺害のノルマを十分以上に果たしている。



5 ヴーロート家


 ヴォルカン・ヴーロートの活躍以来、英雄として王国を支え続けた武官の一族。

 騎士団設立時、初代団長はこの一族から選出された。

 国王の信頼も厚かったが、グレンの反逆によってその権威は地に堕ちている。

 スオウは7代目の当主。


① ヴォルカン・ヴーロート 男性


 ヴーロート家の初代当主。

 エルフ族の支配から王国を救い『救国の英雄』と呼ばれている。

 彼の活躍がヴーロート家の礎を築いた。

 

② クリムゾン・ヴーロート 男性

 

 ヴーロート家の4代目当主

 騎士団の初代団長であり、アルカナ・マギアとの紛争にその生涯を捧げた。

 竹を割ったような性格で、あまり細かいことを気にしない。

 カーマイン、グレンの才覚を認め、彼らを婿養子として迎え入れた。

 紛争の半ばで戦死。


③ カーマイン・ヴーロート


 ヴーロート家の5代目当主。

 スオウの実父。遠隔教団領にて聖戦士として戦っていた際、クリムゾンに才気を見込まれ婿養子となった。

 将としての実力はあるが、戦士としては凡庸。

 クリムゾンの戦死後、2代目の騎士団長として魔女と戦うが、こちらも紛争半ばで戦死。


④ ローズ・ヴーロート 57歳 女性


 クリムゾンの長女。カーマインと結婚し、スオウを子としてもうけた。

 ヴーロート家の数少ない生存者で、多くの家族を奪った国王へ不信感を抱いている。

 スオウが蜂起した際、アランの計らいによって他大陸へ移住した。


⑤ グレン・ヴーロート 男性


 ヴーロート家の6代目当主。

 闘技場にて戦奴隷『剣奴』として戦っていたところ、クリムゾンに才気を見込まれ婿養子となった。

 自分の本名は覚えておらず、グレンという名はクリムゾンによって名付けられたもの。

 クリムゾン、カーマインの戦死によって騎士団長となり、第18回魔女討伐遠征において見事ユキの殺害に成功。これによりアルカナ・マギアは崩壊し、グレンは初代と同じく『救国の英雄』と呼ばれるようになった。

 しかし同年、グレンは謎の大虐殺事件を起こし王国最大の裏切り者と呼ばれる。

 この反逆事件によってグレンはスオウに打ち倒され、現在は行方不明扱いとなっている。


⑥ スカーレット・ヴーロート 女性


 クリムゾンの次女。グレンと結婚し、子としてルージュ・ヴーロートをもうけた。

 

⑦ ルージュ・ヴーロート 女性


 グレンとスカーレットの子。


⑧ スオウ・ヴーロート 34歳 男性


 ヴーロート家の7代目当主。詳細は前述の通り。


⑨ ルビー・ヴーロート 30歳 女性


 スオウの妻。元は王国上位貴族の娘であり、失墜したヴーロート家の権威を取り戻すためスオウが求めて結婚した女性。

 そんな理由での婚姻であるが、ルビーの献身的な性格はスオウにとって癒しとなり、もはやかけがえの無い存在となっている。

 アランの計らいによって他大陸へ移住した。


⑩ アテナ・ヴーロート 5歳 女性


 スオウとルビーの間に生まれた子。

 常に元気一杯の少女で、父であるスオウによく懐いている。

 スオウにとって、どうしても守りたい者の一人。

 アランの計らいによって他大陸へ移住した。


  

6 アルカナ・マギア(魔女独立解放戦線)


 王国が魔女弾圧を開始した際、魔女たちが結束して造られた武力組織。

 魔女による革命を謳っていたが、騎士団との戦いによって壊滅した。

 現在は残党が大陸各地に散らばり、テロ活動を行っている。


 現在のところ、登場人物は前述のオリーブ・アイボリーのみ。



7 エルフ族


 かつて大陸を掌握し、王国を支配下に置いていた知的種族。

 原始宗教を崇拝し、生活の全てがその宗教様式に則っている。

 人間族に比べ遥かに長寿で、山岳、森林地帯での戦闘を得意とする戦闘種族。

 150年前、王国によって大森林に追い込まれたが、大陸制覇の野望は潰えず、未だ散発的な戦闘行動を行っている。

 非常に好戦的な性格で、殺戮を好む。


 本編にはまだ未登場。



8 ドワーフ族


 大陸南方の島に『皇国』という国を興し、最盛期には王国並みの権勢を誇っていた知的種族。

 長い期間大陸と隔絶されていたため、独自の文化を持っている。

 工業分野に秀でており、彼らの造る『ドワーフ刀』は紛争時、騎士団のメインウェポンとなっていた。

 10年ほど前、国中で麻薬が氾濫し国力が衰えたため、王国によって属国化された。

 現在は王国二等民『蛮族』の地位を賜り、王国の庇護の下、国力の回帰を図っている。


 また、属国化の際、皇国の技術者や職人が大量に徴発され、ドワーフ系移民として産業都市に留め置かれている。


 本編にはまだ未登場。 


● その他の設定


1 五大都市


 王国が管理する、大都市。

 大陸の各地に5箇所あり、それぞれが独自の分野に置いて権勢を誇っている。


① 海岸都市

 

 海岸沿いに建立された都市。

 王都から遠く離れているものの、他大陸の貿易拠点として大陸第2位の繁栄を持っていた。

 フクツ・ブルスクーロが都市防衛を任されていた。

 魔王たちの強襲によって、現在は壊滅している。


② 産業都市


 深い山間に建立された都市。

 規模は他の都市に見劣りするが、工業製品の産地として国内でも有数の存在感を持っている。

 前述のドワーフ系移民の居留地。生産された製品は全てドワーフ技術者によるものである。

 現在、魔王が狙っている都市であり、同時に王国の剣が進軍を進める地でもある。


③ 交易都市


 大陸中央部の平野に建立された都市。

 これという特色は無いが、地理上交流拠点として各都市の住民たちが行き来し、近年かつてない繁栄を誇っている。


④ 遠隔教団領


 王国国家宗教の聖地。

 宗教上の最高権威者『聖帝』によって統治され、王国都市でありながら国王から直接の支配は受けていない。

 聖帝直属の武装組織『聖戦士パラディン部隊』は王国最強戦力の一角に数えられている。

 大森林と隣り合っており、エルフ族との抗争に明け暮れている。


⑤ 学園都市


 王国発祥の地に建立された都市。

 五大都市の中では王国に最も近い場所に存在する。

 多くの歴史的資料や遺跡があり、学者たちが集う内に学術都市として発展することになった。


● その他、雑多な設定や登場人物


① 幸福の地


 かつてアルカナ・マギアが拠点としていた場所。

 位置としては、大陸の辺境に所在している。

 魔術によって王都以上に堅牢な城砦が築かれ、巨大な砦や生活区間が築かれていた。

 特にユキが生誕したとされる『聡明な賢者の学者』は堅牢で、数万人の騎士がこの地で命を落としたと言われている。


② レーゲン・アルコバレーノ 52歳 男性


 王国上位貴族の一人。

 熱烈な魔女撲滅支持者でありながら、同時に魔術に精通した学者という側面を持つ変人。

 長年幸福の地に滞在し、シエル・アルコバレーノを造り上げた。


③ シエル・アルコバレーノ 女性


 数万に及ぶ魔女の血肉と引替えに造られたユキのレプリカ。

 レーゲンの悪徳と、国王の猜疑が生み出した究極の魔術師。

 その実力はユキと遜色なく、無数の特異魔術を使用することが出来る。

 しかし、あくまで人間の体を媒介としているため、魔力量は有限で、ユキのように無限の魔力を持っている訳ではない。

 人間性が薄く、見た者に人形のような錯覚を生じさせる。


④ フェイト ?歳 男性


 魔王たちを魔人へ代えた男。もっとも彼らからは毛嫌いされている。

 ぶくぶくと肥え太った醜い容姿は、見た者に不快感を与える。

 尊大で大仰な物言いをするが、実際は短気で愚鈍な性格。

 全能といっていいほどの特殊能力を持っているが、頭が悪いのであまり活用出来ていない。

 懸命に生きようとする人を馬鹿にするのが大好きで、基本的に余計なことしかしない。

 ユキとは文字通り『片割れ』と呼んでいい存在だった。


⑤ ユキ ?歳 


 純白の髪に真紅の瞳を持った世界初の魔術師。通称『幸福の魔女』。

 無数の特異魔術と無限の魔力を持ち、この世界に魔術という力を与えた。

 アルカナ・マギアの教祖として祀り上げられていたが、第18回魔女討伐遠征にて死亡。


⑥ クリュートス・ゴルトー 20歳 男性


 後の伝説『ゴルトー叙事詩』において『夜明けの勇者』と記される史上最大の大英雄。

 シエル・アルコバレーノと力を合わせ、魔王や魔人たちを次々と撃破。

 破滅の時代に終止符を打ち、王国に200年の安寧を齎したとされている。

 後、ついでにフェイトも倒した。




 という訳で「おじさんと英雄と勇者の話」のまとめでした。

 とりあえず設定を箇条書きにしたのですが、とんでもない量になってしまいましたね。

 今まで後書きにチョコチョコと設定まとめを書いていたのですが、今回は丸々一話を使うことにしました。

 ある程度、設定をまとめられたでしょうか? 正直、全然まとめられた気がしません。


 とりあえず。


① 魔王が悪いことをしてる。

② スオウは魔王を倒したいと思っている。

③ このお話の主人公はスオウである。


 程度さえ認識してもらえれば大丈夫です。


 ああ、早く三日更新に戻したい。話が全然進まない………。


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