第18話 結団
王と謁見し、騎士団を去って2週間。
スオウは魔王討伐へ向けて、出陣の準備に向けて尽力していた。
「スオウ様が騎士団を追放されたというのは誠ですか!?
陛下は何を考えているのです!
いよいよ、耄碌されたのですか!?」
スオウが騎士団を抜け、一人で魔王討伐に向かうと聞いて、ユウキは激怒していた。
怒りのまま失言さえ漏らしそうなユウキを、スオウは窘める。
「こら、あまりそういうことを大声で言うな。
それに私は騎士団を追放された訳ではない。
私自らが望んで、騎士団を去ったのだ」
「しかし、誇り高き英雄の騎士団はヴーロート家の………スオウ様の騎士団でしょう!?
そのスオウ様が出陣されると言うのに、どうして我々がついていけないのですか!!?」
「あくまで、騎士団は私が国王陛下から借り受けていたものだ。
決して私の私兵と言う訳じゃない」
更に続くユウキの不平を、スオウは厳しい声で封じ込める。
「ユウキ、お前が従うのはあくまで陛下。
そして、その陛下が騎士団へ魔女を狩れと命じているのだ。
お前は騎士として、粛々と魔女狩りに殉じろ。
自分の本分を忘れてはいかん」
あまり自分が言えることではないのだが、スオウはそう言ってユウキを窘める。
「しかし………」
「それに、今後はカシムが団長として『誇り高き英雄の騎士団』を率いるのだ。
お前はあいつをしっかりと見張っておけ。
あの男、放っておけば王都中の女を焼き殺してしまいそうだからな」
ユウキの肩へ手を当て、スオウは笑みを浮かべる。
スオウとて、長年の付き合いがあるユウキと歩めぬのは残念であったが、自ら選んだことだ。
自分のせいで彼らが悲惨な目に合わぬよう、祈ることしか出来ない。
「お取り込み中のところすまないが………少しよろしいかな?」
そんな二人へ、一人の男が声掛ける。
見ればそれは、海岸都市防衛連隊長を務めていたフクツ・ブルスクーロであった。
「どうかしましたか? フクツ殿」
「スオウ殿、よろしければなのだが………あなたが向かう魔王討伐の任、我々も同行させて頂けないか?」
「フクツ殿を?」
「『私』ではない『我々』だ」
フクツはそう言って二ヤリと笑うと、その背後から屈強な男達がわらわらと姿を現し始める。
その数は10や20ではない。広場全体を埋め尽くすほどの大人数が姿を現し、みな一様にスオウへ平伏してみせるのだ。
彼らが纏うのは甲羅を掲げる大亀の描かれた外套。それはかつて海の守護神として奉られていた幻獣のエンブレムであった。
「我々、海岸都市防衛隊の生き残り800余名。
スオウ殿の隊列に加えて頂きたい。
敗北したとは言え、一度は魔王と戦った者たちだ。
貴公の力となる自信はあるぞ?」
フクツたち海岸都市防衛隊の生き残りは王都へ移動した後、新たな役職を与えられず飼い殺しのような扱いを受けていた。
どうやら、彼らの報告内容が国王の不審を買ってしまったらしい。
役職もなく、仕事も与えられず。それは事実上の放逐と言っていいものだった。。
そんな折りに聞いた、スオウが魔王を討伐しに行くという話。
彼らはそれに、諸手を挙げて参加することにしたのである。
「しかし、貴方たちは魔王の脅威を、それこそ身を持って知っている筈だ。
無事に帰ってこられる保障はないですよ?」
「それこそ、望むところと言うもの。
我らは海岸都市防衛隊。守るべきものを失っても、この心に燃える炎は決して失わん」
彼らは魔王に復讐を誓っていた。
海岸都市20万の無念は必ず晴らしてみせると、固く誓っていたのである。
「ふむ………」
スオウは元防衛隊員たちの決意が篭った目を捉え、固く頷く。
「精強で知られる貴方たちを、断る理由などない。
フクツ殿、是非私に力を貸してくれ!」
「心得た!」
そう言って、二人の戦士は固く手を握り合う。
フクツ・ブルスクーロ―――不屈たる忍耐の心を持った、歴戦の勇士。
彼が加わることは、味方無きスオウにとって僥倖なことであった。
「ぐぬぬ………」
そして、そんな二人の姿を、ユウキだけは悔しげに見つめていたのだった。
◇
数日後、スオウは王都の街並みを進んでいた。
思いがけずレイアードから借り受けた正規兵、元防衛隊と数々の協力を得ることが出来たものの、スオウとて始めから一人で魔王に挑むつもりではなかった。
ユウキに伝えた私兵という言葉。
スオウは騎士団とは別に、それに類するものを持っていたのである。
スオウは一人、王都の外れ。
闘技場や賭博場、遊女屋などが立ち並ぶ、貧民区域へと進んでいく。
彼が目指すのはその一角。
貧民街の奥深くに存在する古びた事務所であった。
事務所の入り口には『冒険者ギルド』という文字と、爪を剥く山猫の絵が描かれている。
「お? 誰かと思えばスオウの旦那か。
何かまた、仕事ですかい?」
スオウが事務所に入ると同時、気安い声が掛けられる。
声を発したのは、いかにも冒険者然とした男。
クロースアーマーと厚手のカーゴパンツという出で立ちで、ナイフや爆薬、スリングショットの類をこれでもかとポケットに詰め込み、煙草を吹かしている。
「ああ、ジンギ。
今回の仕事はかなりの大物だ。
冒険者を集められるだけ集めてほしい」
「集められるだけ?
いつごろまでに、どれくらいの期間です?」
ジンギ・チェンバレン。
貧民街を拠点とする冒険者ギルド『無法者』のギルド長を務める男である。
バンディッドは王国の下層住民で構成されたギルドであるが、その規模は王都でも有数。
スオウはこれまで、騎士団を動かせないような仕事で、何度か彼らの力を借りていた。
「一ヵ月後までに、期間は無期限。
仕事が終わるまでだ」
「へぇ? そりゃまたでっかい仕事ですね」
スオウの言葉に、ジンギは煙草の煙を噴出す。
これまでこんな大仕事を頼まれたことはない。
「しかし、そんだけの規模となれば、費用もそれなり嵩みますよ?」
「構わん。金に糸目はつけん。
お前の言い値分だけ用意しよう」
「そいつぁ気前のいいことで………」
『無法者』と呼ばれるだけあって、ジンギは品性に欠ける男だ。
しかし、スオウはそんな彼へある程度の信頼は置いていた。
少なくとも彼は賢明、伊達で王都有数の冒険者たちを率いている訳ではない。
王都最大の実力者であるスオウへ、吹っ掛けるような愚行は犯さないだろう。
ジンギは登録名簿に目を通しながら、煙草をくゆらせる。
「そうさな。一ヶ月で用意するとなると………登録してるだけの連中を含めれば1000人くらい。
それなりに信用できる奴に限れば500人ってところか。
旦那、どうします?」
「1000人だ。集められる者は全て掻き集めろ」
「そっちですかい?
俺が言うのもなんだが………この1000人ってのはあくまでギルドに登録してるってだけで、実績なし、素性もよくわかんねぇって連中を含めての数なんですぜ?
俺としては、ある程度信頼出来る500人に、限った方がいいと思うんだがなぁ………」
「質にこだわってなどいられないさ………今の私には、一人でも多くの味方が必要だ」
「今度の仕事はそこまで厄介なんで?」
煙草を押し消し、ジンギは真剣な目を向ける。スオウはそれに頷いてみせた。
「ああ、かなり危険なものになる。
死者もそれに類した数が出るだろう」
「そいつは………参ったな」
言葉を濁すジンギへ、スオウはやや挑発めかして問いかける。
「どうした、ジンギ。
やはり断るか?」
「………旦那。
あまり俺たちを舐めてくれるなよ?」
しかし、ジンギはそれに憮然とした様子で答えて見せた。
英雄一族と貧民街の周旋屋。立場で言えば天と地ほどの隔たりがある相手であるが、ジンギは全く臆すことはない。
根っからの実力主義者である彼にとって貴族も貧民も違いはなかった。
人の価値は有能か無能かによって決まると、ジンギは考えている。
冒険者だから危険を恐がるなどと思われては、心外もいいところだ。
「分かった。一ヵ月後までにきっかり1000人の冒険野郎共を集めてやる。
ただし、報酬はきっちり支払ってもらうからな!?」
◇
「………さて」
スオウは顔にやや疲労を滲ませながらため息をつく。
レイアードから借り受けた正規兵1000名
元防衛部隊800名。
バンディッドの冒険者1000名の計2800名。
とりあえず、遠征軍という名を保つ程度の人数を集めることは出来た。
計画のある程度がまとまったスオウは久しぶりに自宅へ帰り、しばしの休養を取ることにしたのである。
「パパ、お疲れなの?」
「うん?」
そんなスオウを、小さな女の子が見上げている。
アテナ・ヴーロート。
今年5歳になるスオウの娘である。
どうやらアテナは幼いながら、父の表情に疲労の色を見て取ったようだ。
スオウはアテナに微笑むと、腰を抱いて頭上高く掲げてみせた。
「心配いらん。パパは疲れたりしないぞ、アテナ。
ほら、この通り!」
「うおー!」
スオウはアテナの肩車すると、そのまま庭の中を走り回る。
きゃっきゃとはしゃぎ声を上げる娘に、スオウは久方ぶりの安寧を受けながら微笑を浮かべていた。
「ねえ………パパ」
ずっとはしゃいでいた筈のアテナが、不意に沈んだ声を上げる。
視線を向けると、アテナは肩車されたままスオウの赤髪を握り締めていた。
「どうかしたのか?」
「またパパ。お家に帰らなくなっちゃうの?
また危ない所へ行ってしまうの?」
「いきなりどうした?
確かにしばらく家を空けてしまうが………別にそう長い時間じゃない。
またすぐ、アテナのところへ帰ってくるさ」
スオウは笑いながらアテナを振ってみせるが、娘の顔に浮いた憂いが晴れることは無いようだった。
「でも………お婆ちゃんもママも、ずっと悲しそうな顔してる。
ママが一人で泣いてるの、アテナ見たもん!」
「………」
娘の言葉に、思わずスオウは口ごもってしまう。
自分が良き父親、夫かと問われれば、答えは否だろう。
騎士団の団長として、英雄家の当主として、自分は家庭を顧みず東奔西走しているのが常であった。
その上、自ら望んで魔王討伐に行くと言っているのだから、目も当てられない。
しかし、それでもスオウの決意に迷いは無かった。
魔王は必ず己が手で殺さなければならない。それはヴーロート家に生まれた自分の宿命である。
「大丈夫だ、アテナ。
パパはこの国で最強のパパなのだぞ!?
それともアテナは、パパが負けると思っているのか?」
「思ってない!」
雄雄しく宣言するスオウにつられて、ようやくアテナの顔にいつもの笑みが戻る。
スオウは自らの力を誇示するように、さらに激しく庭を駆け回ってみせた。
「もう、アテナ!
いつまでパパに引っ付いてるつもり?
パパはお疲れなんだから、休ませてあげなちゃダメじゃない!」
そんなスオウたちへ一人の女性が苦言を呈しながら現れる。
スオウの妻―――ルビー・ヴーロートがいつまでも帰ってこないアテナを連れ戻しに来たのだ。
「やだー! もっとパパと遊ぶ!」
「わがまま言わないの!
もう、誰に似たのかしら!」
スオウの頭からアテナを引っ張り下ろし、ルビーは困ったように夫へ微笑む。
「あなた、久しぶりのお休みなのに御免なさい。
アテナは私が見ておくから、あなたは休んでいて」
「あ、ああ………すまないな。ルビー」
「ほら、行くよ。アテナ」
「やだー!!」
そんな賑やかな声を上げながら去っていく二人を見送り、スオウは笑みを零してしまう。
あくまで政略上のつもりであったのだが、ルビーとの婚姻はスオウにとって、もはやかけがえの無いものになっていた。
国王との確執。
王国高官たちとの権力闘争。
騎士団内における不穏分子。
ルビーとアテナ。あの二人がいなければ、とっくの昔に自分は潰れていただろう。
スオウにとって家庭は守るモノであると同時に、自分を守ってくれるモノでもあったのだ。
「スオウ………」
そんなことを考えていたスオウへ、また新たに声が掛けられる。
振り向いた先には、スオウの母ローズ・ヴーロートが憂いを帯びた目で自分を見上げていた。
「母上………外へ出たりしてどうしたのです?
春が近いとは言え、まだ冷えこみが厳しい。
早く部屋へ戻られた方が―――」
父が戦死してから、すっかり塞ぎこみ、病気がちになってしまったローズをスオウは労わるが、母は静かに首をふり、言葉を告げる。
「魔王の討伐遠征。あなたが自ら望んだというのは本当ですか?」
「………」
母からの問いへ、スオウは無言になってしまう。ローズは沈黙を肯定と捉え、更に言葉を続けていった。
「馬鹿なことはおよしなさい。
貴方が騎士団の仕事へ不満を抱いていることは知っているけれど………少なくとも魔女狩りさえしていれば、陛下は何の文句も言わないわ。
そんな安寧を、どうして自ら手放そうとするの?」
「それは………私とてヴーロートの名を継ぐ者。
我が一族は代々、国の危機に対し英雄として戦ってきました。
私だけがそれから逃げる訳にはいかない」
「………そう言って、クリムゾンもカーマインも………グレン君も帰ってこなかったわ」
「母上………」
「ねえ、スオウ。
どうして?
どうしてヴーロートというだけで………あなたが戦わなければいけないの?
英雄の誇りなんて、どうでもいいじゃない」
「英雄………」
責めるようなローズの言葉に、スオウは返す言葉が無かった。
実際、母の言う通りだ。
今回の魔王討伐遠征。それは過去の魔女討伐遠征のように国王から指示を受けたものではない。
自ら望んで、国から碌な助力も受けず、自分は死地へと赴くのだ。
傍から見て、これほど滑稽なことは無いだろう。
だけど―――
『そして………もし叔父さんが魔に屈するようなことがあったら。
その時は、勇者になった君が僕を倒してみせるんだ。
約束だよ、スオウ』
スオウの瞳の燃えるような紅蓮が宿る。
それは彼が、誰にどんな言葉を受けようと、決意を曲げぬことを現すような赤色だった。
「母上、これはもう決めたことです。
例え母上であっても、私の決意は変わらない。
私は絶対にこの手で、魔王を仕留めてみせる!」
「………」
スオウの言葉に対し、ローズは諦めたように俯いてしまう。
一度決めたら、何があってもやり通す。彼のそんな強情さは、他でもないローズが一番良く知っている。
「わかりました………貴方がそうまで言うなら、母はもう何も言いません。
だけどね、スオウ。
必ず、生きて帰ってくるのよ?
ルビーさんやアテナに、私や貴方のような寂しい思いをさせないで………」
「………心得ています」
そう、心得ている。
幼くして父を失う不安さは、自分の身を持ってわかっている。
それに、アテナはまだ5歳。ルビーだって自分が庇わなければ、グレンの汚名を一身に受けてしまうだろう。
自分の体はもう、自分だけのものではない。
家族は何があっても自分が守らなければいけないのだ………グレンのようにならないために。
そしてそれが、現在のスオウにとって最も憂鬱な難題となっているのだった。
◇
「アラン皇太子は休養中です!
スオウ様、本日はお引取り下さい!!」
「構わん、押し通る!!」
「スオウ様………正気ですか!?」
翌日、王宮の一角で小さな騒ぎが起こっていた。
騒動の現場は、アウランティウム13世の長男、皇太子アラン・アウランティウムの私室前である。
王国重鎮の一人、スオウ・ヴーロートが皇太子アラン・アウランティウムとの謁見を要求。
アランがそれを拒否したところ、ならば直接合うとばかりに衛兵たちを押しのけ始めたのである。
「スオウ様、乱心されたのですか!?
無礼どころの話ではすみませんよ!?」
「心配卸無用!
どうせ私はしばらく遠征に出るのだ。
帰ってくる頃にはほとぼりも冷めているだろう」
「そんな無茶苦茶な………」
スオウは10人ほどの衛兵を引き摺りながら、アランの私室へと向かっていく。
いかに衛兵10人がかりであろうと、人並みはずれて恵体なスオウの前進を止めることは出来ない。
スオウは反逆行為とさえ受け取れる様相のまま、部屋のドアをバタリと開き放つ。
「アラン皇太子! 火急の用があり失敬した!」
「ヴーロート団長!! 貴様、自分が何をしているのか分かっているのか!?
貴様の不逞、厳罰ものであるぞ!!」
ドアを開き開口一番にスオウがそう告げると、部屋の中のアランが怒鳴り声によって応じる。
皇太子への襲撃。どんな言い訳も立たぬ、れっきとした反逆行為である。
いよいよ狂ったか? という衛兵たちの心配をよそに、スオウは怒り狂うアランへ言葉を告げる。
「不逞は承知だ、皇太子!
しかし、その上でどうしても、貴方に頼みたい案件がある!」
「案件!? 馬鹿をほざくな!
案件があるなら官を通せ! 私は皇太子、貴様は一武官であるのだぞ!?
それとも、官を通せぬ事情でもあるのか!?」
怒りのまま叫び続けるアランと対照的に、スオウは静かな表情で頷く。
「………その通りだ」
「………」
スオウの肯定へ、アランは激昂した様子を納め、神妙に表情を曇らせてしまう。
そしてスオウを抑える衛兵たちに目を向けると、しっしと手を振ってみせた。
「おい、お前達。もういい、持ち場に戻れ」
「はい? しかし―――」
「いいから!」
アランは衛兵たちを部屋から追い出すと、用心深く周囲を伺い扉を閉じる。
そして二人きりになった部屋で、ドカリと椅子に腰を落ち着けると、やれやれといった風に口を開いた。
「無茶しやがって、この馬鹿野郎。
あの衛兵共たちに、何か言い訳を考えねぇと………」
「すまん」
「そんな神妙な顔するくらいなら、最初から無茶すんじゃねーよ」
王族内にて唯一生存する王位継承者。アラン・アウランティウム皇太子。
スオウと年齢の近い彼は、幼い頃から親しい幼馴染であった。
アランはスオウに対し、常に威圧的な態度を崩さないが、それは国王の前だけでの話。
国王は猜疑心の塊。その猜疑は息子のアランにも向けられている。
彼が王国内で、自分以上の権勢を持つことに対し、恐怖を抱いている。
そんなアランにとって、王国内で発言力を持つスオウと親しくするのは自殺行為に等しいものだった。
故に、アランは国王の前で常にスオウを否定し、彼との親交を隠し続けてきたのである。
「それで―――」
椅子の背もたれに体を預け、アランが問いかける。
「それでスオウ、頼みたいことってのは何だ?
俺とお前の仲だ。金のこと以外なら、何でも相談に乗ってやる」