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冬の怪談

日本の怪談の季節、といえば夏ですがヨーロッパの怪談の季節は冬なのだそうです。

日本は冬は昔話の季節だからかな?

ヨーロッパの冬の夜は長そうですもの、どんな話だって出来そうな気がします。


私は嫌いですけど。

年末に会った友人の土産話です。これしか土産が無いのだから聞け、と言われました。で、ブーイングしたのは私だけだったから即却下です。悲しい。


イギリスでは幽霊が出るという噂があるホテルの方が宿泊代が高いんだよ、今回オプショナルツアーで一泊だけしたんだけど見れなくて残念だった。というだけの話なのに。

彼が話すとそれだけで恐いのは何故でしょう。

その彼曰く

「人なんて生きてても死んでても思うことにそんな差は無いと思うんだ。だからこちらに害意がなければそんなに理不尽なことしないと思ってる。」


私。

「えーと。単なる好奇心で自分の住まいを覗きに来る人に好意を持つのは難しい気が私はするよ?

第一、幽霊と知り合いになってどうしたいの?」


彼。

「いや、別に。何を考えて幽霊やってるのか尋ねられたら面白そうだけど。」


私。

「幽霊ってなりたくてなれるものなの?

だって何が悲しくてずーっとあんなままなのよ?

下手すれば友人も家族も皆いなくなってるんでしょう?

私は皆と一緒にいる方が良いよ。天国でも地獄でも煉獄でも。」


彼。

「熊猫?死者の数って多いからそうそう簡単にあの世で会えるとは限らないよ?

キリスト教の天国と地獄は七階層くらいしかないらしいけど日本の地獄って生前の罪を罰するところだから色んな部署に分かれててね…」


私。

「いや、いいから。あんたがそんな顔して話す時って絶対私にとって嫌な展開しかしないから、もうやめてよ〜!」


「では最後に。」

と彼が始めたとっておきの怪談話はとても恐かったので割愛します。すみません。


ちなみに、その場に居た何人かの友人たちにとっては私の反応が何よりの娯楽になったそうです。うーむ。









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