そういえば初夢は見ませんでした
一月二日の夜に見るのが初夢でしたっけ?
一月一日の夜も、二日の夜も三日の夜も。夢を見なかった私にはどうでも良いことですが。
覚えている夢と忘れてしまう夢の差が大きいんです。
で、昨日見た夢は単なる過去でした。
夢の中で私は小学五年生でした。
都立図書館で夏休みの読書感想文を書く為の本を読んでいます。確かザックリした課題が出されていて、
「戦争を扱った本の感想文であること」でした。
いくつかそんな本を読み漁ったある日のことです。
ある本の中に群馬のからっ風のことや、サッカリンで甘くしたサツマイモのお汁粉や、主人公の家が文具店だったことが書かれていて。何故だかこれで感想文を書こうかなと思ったところで目が覚めました。
確かにその頃そんな本を読んだ記憶はあります。が題名はもう忘れました。だから夢に出てきたのかしら。
これと「二十四の瞳」と「あの頃はフリードリヒがいた」とで秤にかけて、
結局全然別の本の感想文を書いたんです。
とにかく感想文を書きやすそうな本を、という不純な動機で何冊も一気に読んだせいでしょう。その時に読んだ本の幾冊かが今はタイトル不明で探せないままになっています。
課題をこなす為だけに読むなんてことをした私が悪いのですけれど。
何十年も前の夏休みのある一日のことを不意に夢に見たという変な話です。