ものは大切にしたい(意思はあります)
私は性格ががさつなので、およそ物を大切にすることが出来ません。
好きな物、気に入った物であればあるほど使うので壊しやすいわけです。
アクセサリー類なんてどれくらい紛失したことでしょう。
イヤリングは道を歩くだけで何回も落としていたからピアスにしました。
なのにピアスまで落ちることないじゃないかぁ!と嘆くほどにはピアスも失くしています。
不思議と安価な物は失くしません。落ちても服に引っかかって見つかることが多いです。結構良い値段で思い切って買ったピアスほど一度つけただけで行方不明になりやすいです。何故でしょう。
お茶碗とか小皿とかも以下同文。
本当に気に入って大切にしたいと思う物ほど何故か別れが早いです。
家人はもう随分前から自分の大切なグラスや器は私から遠ざけています。判断は正しいけれど寂しいよう。
数年前に私の父が亡くなり、姉が実家を建て直して母と同居することになりました。
で、実家を取り壊す前に。父と祖父の形見をもらいました。壊れそうもない物ということで硯を。父の小さな硯を一つ、祖父の大きな硯を一つ。
祖父の硯の裏には祖父の雅号が彫ってあり、それを見て初めて祖父の雅号を知りました。
父の硯には松と鶴の飾り彫りがあって可愛いのでいつか長女にあげようと思っています。和食の店を営んでいてメニューを毎日筆で書いていますから。
「いくらあんたでもこれなら大丈夫、壊れないよ。」
そう言って渡されました。さすが私の母と姉です。判ってらっしゃる。
でもそんな理由で形見が硯というのが情け無いです。