佐藤さとるさんの作品に感謝を
幼い頃から今迄、ずっと本を読んできて、「本を食べて大きくなった」と言われる私の、心の中で今でも大きなスペースを取っているのが佐藤さとるさんの作品群です。
現在は休刊している「佐藤さとる全集(講談社文庫)」全十八巻はだいぶ傷んできましたが発刊が再開するまで本棚に並べて置くと決めています。壊れないようにそっと読んでます。
「おおきな木がほしい」と「おばあさんのひこうき」は何冊も買いました。自分用に一冊、これは中学生の時に。
ずっと図書館で借りていたのですがさすがに恥ずかしくなって買いました。今もあります。
生まれてきた三人の娘たちの為に四冊、友人に子どもが生まれると、お祝いに一冊ずつ。
何故娘たちに四冊かというと、一冊しか無いと取り合いになるから、一人一冊ずつ。私のには触らせませんでした。
そしてある程度成長して本を壊さなくなった時に共用として一冊です。その頃には初めに買った三冊の本はもう悲惨な有様になってました。
コロボックルシリーズも赤んぼ大将も。何回買ったことでしょう。単行本も、文庫本も。
自分の世界を大切にして欲しいなら他人の世界も尊重することを、これらの作品を通して教わりました。
人の心は世界よりも広げることが出来ることも。そして、空想の中では何をしても良いことも。
本は自分の世界を広げる為の翼に出来ることも。
この場をお借りしまして、佐藤さとるさんへ。
素晴らしい、夢中になれる著作をありがとうございます。