料理の本
料理の本は大好きです。
食の歴史とか食文化とか。読むだけで楽しい系の本が特に好きです。
スヌー◯ーとかメリーポ◯ンズとかプ◯さんの料理読本(または料理絵本)は私が小学生の頃にお菓子を作り始めるきっかけになりました。
すっごく簡単なものが多かったのでとっつきやすかった上に失敗しようがなかったのです。
楽に手早く作れるから今でもそのレシピで作ります。
例えばクレイジーチョコレートケーキ。
材料を全部金属のバットに入れて大きなフォークで混ぜてバットごとオーブンで焼くだけ。
バナナのホイル焼きは娘たちも大好きで、時々自分たちで作ってオヤツにしてました(ホイルにバナナを載せて、バターと蜂蜜を乗せてホイルを巻いて、オーブントースターで十分くらい焼くと出来上がり)。
あともう一つ役に立っているのはサンドウィッチ用卵サラダの作り方です。
ゆで卵を熱いうちにボウルに入れて小さく切ったバターを入れ、卵を刻みながら混ぜ込み、バターが完全に溶けたらマヨネーズを加えてサンドする、というレシピです。
…まあ、卵サラダにバターを溶かして混ぜても良いのでしょうけれどそうすると洗い物が増えるので…
こうやって作ると冷えて固まったバターが卵をまとめるのでポロポロこぼれ難くなります。ありがたい。
私が一番レシピの通りに作るのはこのタイプの本です。省略の余地がないもの。
私は普通の大人用の料理本だとレシピ通りに作ったことはほぼありません。強い匂いとか辛味が苦手なんです。
例えばライ麦のパンにキャラウェイシードは入れられないのでゴマやクルミなどに代えています。ブイヤベースにニンニク入れないのも珍しがられます。でも私が食べられなくなるものを作れません。
三十年ほど前、姉が半年ほど料理教室に通ったことがあります。
その時に買わされて家に持ち帰ったテキストのレシピがあまりに複雑でやたら面倒だったのに驚きました。
なんというかすごく難しそうに書いてあったのです。
姉は碌に読まないまま放置していましたがそれが正解と言いたいほどです。読んで後悔した料理の本というのは今までにあれだけ。
それからなんとなくレシピだけの本を敬遠するようになりました。
だから我が家にある料理本でレシピ主体の本は殆どありません。
シェフの自伝のようなものとか紀行文、エッセイとかが多いです。あとは食文化史。
古代ローマの食事とか中世ヨーロッパの食文化とか。
ただ面白いだけでほぼ役に立ちませんけれど。
だって美味しそうかと訊かれると…現代人の口には合わない気がします。
料理(に関する)本を読むのは本当に大好きです。
私の本棚の四分の一くらいをそんな本が占めています
(我が家の本棚は共有しているひとつを除いて私と家人用に分けています)。
私をよーく知っている友人からは宝の持ち腐れだと言われますけれど。
だって殆ど作らないからです。