冬の雨
冬は好きです。特に晴れている日。
パリっという音が聞こえる気がするくらい乾いた空気と、透明感のある淡い空の色が大好きです。
肌の乾燥には要注意ですけれど。
でも雨は少し苦手です。
寒いというより冷たいし、雲が重たい灰色だし。
その代わり暖かいもので簡単に幸せになれます。
お茶とかおでんとかシチューとか膝掛けとかぬいぐるみとか毛布とか。
雪は…すぐ溶ける程度なら嬉しいですけど、
何しろ積雪に弱い首都圏なもので少しでも積もると難儀します。
結構危ないのですよ。本当に。
車はノーマルタイヤでチェーン付けずに走ってあちこちでスタックするし(少し広い道なら車が雪を溶かしてくれています。狭い道に入った途端に道に積もった雪にタイヤを取られてしまいます)。
子どもたちは妙なテンションではしゃぎ回るし。
人や自転車が滑って転んでぶつかりそうになるし。
安全地帯から見ている分には笑い事ですけれど。
一度雪が結構積もった日。カーブでバイクが横転したのを見ました。
ライダーは柔らかい雪の中に落ちて無事、通る車は無かったし、通行人も巻き込まれずに済みました。
横転したバイクだけが滑りながらガードレールと側道に積み上がった雪とにぶつかって凹んだみたいでした。
事故らしい事故ではなかったけれど。
恐かったです。
それでもやはり。
雪と雨を比べると、冬の雨は勘弁して欲しいです。
身体の芯から、心まで凍えてしまいます。
たった一日雨なだけで青空が恋しくなるのは冬だけのことです。
暖めた部屋で暖かい物をかき集めてそんな日をやり過ごすのです。