虚用書?
虚用書。この言葉は中井英夫さんの著書にあった言葉です。実用書のシリーズの中の一冊で、中井さんは自分の書いたこの本だけは役に立たない、実用書ならぬ虚用書だと。
このくだりを読んだ時に、あぁ私は実用書を虚用書にしてしまう人間なのだなぁと思い知りました。
何と言いましょうか。
私は読んだ本が役に立たない、立たせる術を持っていない人間なのです。
こうして物を書いていても、語彙は貧弱文章は下手。
とても素敵な本を結構な年月、沢山読んだ筈なのにこの体たらくです。情けない。
ただ面白がって読むだけだからあんまり(殆ど、が正しい)覚えていないし。
選りによってどうしてこんなどうでも良いことを、という所しか覚えていないってどういうことなのか。自分ながら問い詰めたいくらいです。
大体料理本とか手芸の本とかの実用書をきちんと活用しない(出来ないとも言う)し。
面白楽しく読みますけれど。
大体人の為ならカロリー表と首っ引きで料理を作れるのに、自分には出来ないって。本当は私こそダイエットしなきゃいけないのに。でもする気ゼロです。
…はい。単に食の誘惑に弱いだけです。すみません。
そうか!
何のことはない虚用書云々ではなくて私自身が虚用人(要するに役立たず)なんですねー。
え、今更ですか?大変失礼いたしました。