人の命は世界より重い?
「人の命は世界より重い」あまりにも有名な言葉ですが、これは客観的事実ではありません。主観的事実です。
また、この文言の出典は聖書とされていますが(まぁ訳によるのでしょうが)少し書き方が違います。
これは例え話を終えたイエスが結論として言った言葉で、その例え話は以下のようなことです。
ある金持ちが自分の畑が大豊作なのを喜んで、今後何年間か遊び暮らす計画を立てます。しかし、神は彼の命は今夜までと決めていました。
語り終えたイエスが聞いている人に問いかけます。
「人が全世界を手に入れたとしても命がなければその人にとってそれが何の役に立つでしょう。人は何をもって命を購うことが出来るでしょうか。」と。
上記の「」の中の文章は実際の表現とは違いますけれど日本語に訳された聖書に書いてある内容に沿っています。私は古代ギリシャ語なんてわかりませんから。
「あなたにこの世界を全てあげましょう。その代価として命をください。しかもすぐに。あげたものはあなたの死後は誰にも相続させられません。」
そう言われて頷く人はいないと思います。
まぁ当然の話です。
要するに、人にとって自分の命より大切なものはありませんよ。と言っているだけなんです。
キリスト教の専門家でもない私の間違いでしたら申し訳ありません。
以前、タイトルの言葉の出典が聖書だとある本に書いてあって、聖書を何回か読み返して見つからず、見つけた時に呆然としました。「何か違う」と。
ずっと心に燻っていることなので吐き出しました。