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沖縄では食いしん坊のことをがっつく猫と言います

生れも育ちも東京で(家人なんか渋谷区の生れ育ち)、親類縁者、どこを探しても沖縄とは縁がない私が沖縄にはまってもうすぐ二十年。

「何故?」とよく訊かれます。


最初のきっかけは料理でした。沖縄料理の本。

古波蔵保好著の「料理沖縄物語」。

今は絶版になっている本ですが、古書店で見かけると買いたくなる(一冊はあるのですが予備にもう一冊あっても良いとか思う)くらい好きな本です。

食べ物(殆どが母親の作った物)と、それにまつわるエッセイ集です。

母親(並びに料理の作り手たち)の愛情や思い、願いが伝わってきて、本当に大好きな本です。

身体が健康であるように栄養や薬効があるものを手に入れて、手間を惜しまず願いを込めて丁寧に作る。

本の中で、ある人が二日酔いの朝に食べる、彼の奥さんが作る重湯なんて、とても贅沢です。愛がないと作れません。絶対。私には無理。


そんな料理が食べたくて、実際に調べて作ってみたりするうちに、沖縄に行きたくなりました。

行って、言葉を調べて歴史を読んで。民謡を聞いて、習い始めて。舞踊やお芝居や組踊を見て。

沖縄というより沖縄の料理と芸能にはまったのだと説明します。

そして、はまった私に色々教えてくれた何人もの沖縄の人たちの優しさと温かさが嬉しくて、心が舞い上がったまま今に至るわけです。


十年以上前から我が家のおせち料理は大和と沖縄の混合です。

以下順不同です。

黒豆、キントン、叩きゴボウ、ローストチキン、数の子と大豆の和え物、らふてぇ、紅白なます、昆布いりちー、みるだる、寒天寄せ、肉かまぼこ、煮しめ。

毎年なかなか大変なのですが、あの本の頃に比べたら(戦前から昭和四十年代くらいまで)年末だけなんだからと頑張って作ってます。




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