琉歌 作ってみました
琉歌 とは、八 八 八 六 の句型のものを指します。
沖縄民謡の大半はこれが基になっています。
凡作ではありますが出来たので。
心覚えのために残すので、また書くかもしれません。
「」内は読み、()内は訳です。
あん美らさあたる 照り渡る御月
我ん心迄ん 澄みてぃいちゅさ
「アンチュラサアタル ティリワタルウチチ
ワンククルマディン スミティイチュサ」
(あんなに綺麗な月の光
私の心の中までも照らされて清くなるような気がする)
嬉し事聞く(菊)ぬ 香さ色美らさ
今日ぬ大祝事 花ぬ盛い
「ウリシグトゥチクヌ カバサイルヂュラサ
キユヌウフスージ ハナヌサカイ」
(嬉しいことを聞くという菊の香りの高さ色の見事さ
今日の祝いの宴は楽しく盛り上がっている)
*旧暦九月九日は重陽節、九月七日は数え九十七歳の生年祝い
後月ぬ今宵 月眺みなじき
愛し思里とぅ 語てぃ遊ば
「アトゥチチヌクユイ チチナガミナジキ
カナシウミサトゥトゥ カタティアシバ」
(後の月見である旧暦九月十三日の今夜は月見にかこつけて愛しいあの方と語り合いましょう)
押す風ぬ涼ださ 花ぬ匂いしゅらさ
月ん照り優てぃ 無蔵が歯口
「ウスカジヌシダサ ハナヌニウィシュラサ
チチンティリマサティ ンゾガハグチ」
(吹く風は涼しく花の香りもゆかしい
月も一層さやかに照り渡り貴女の白い歯が美しい)
庭先ぬ菊ぬ 匂いに惹かさりてぃ
月ん山の端に 沈みかにてぃ
「ニワサチヌチクヌ ニウィニフィカサリティ
チチンヤマヌファニ シジミカニティ」
(我が家の庭に咲いている菊の匂いが気になって
月も山の陰に沈み難い様子である)