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少し気が急いています
また三月に沖縄に行きます。
大好きな沖縄芝居の女優さんの八十五歳記念公演があるのです。
去年観た「渡地物語」の芝居にも元気に出演されてらっしゃいましたからまさかそんな年齢になっているとは思いもよりませんでした。
チケットが沖縄でしか買えそうもないので先日沖縄に行った沖縄民謡の師匠に頼んで買ってもらいました。
なんて生徒だ。師匠をパシリに使うとは。
でも師匠が快諾してくださいましたので甘えました。
あぁ、でも。本当に。
随分沖縄芝居の名優といわれる方が少なくなりました。
亡くなられたり現役を退いたりして。
私が観ている、古い芝居のビデオで子役を演じてらした方が今はもう四十代になっています。
観たい俳優さんの舞台や観たい演目を見るなら次の機会なんて言っていられないかもしれない。
そう思い始めました。
私だってあと十年、こんな風に沖縄に行っていられるかどうか。自信ありません。いつ持病が悪化するか予測できませんから。
仕方ありません。観たい舞台、聴きたい公演は出来るだけ足を運ぶという我儘を暫くの間してみようと思います。