小正月
女正月とも呼ぶようですし、小正月を二十日とするところもあるようですが。
我が家では十五日の小正月に小豆粥を作って油揚げと一緒に近くのお稲荷さまにお供えしました。懐かしいなあ。
それで正月の行事は全て終わりでした。
お稲荷さまがあっちこっちにやたらあった戦前の東京下町育ちの母はお稲荷さまのことにはやたら厳しかったです。
ちなみに関西ではいなり寿司を三角に作るのは稲荷神の遣いであるキツネの耳に模すからです。関東は「稲荷」つまり米俵に模すのであの形です。
お稲荷さまは契約に厳しい神さまなのだそうで。お供えを貰うと返さないといけないとか(お地蔵さまのお供えはお願いすれば貰っても良いけれど、お稲荷さまのお供えは返せるあてがないと貰ってはいけない)。
お稲荷さまに願いを祈って叶ったらきちんとお礼をしなければならない。そのお礼は願いに見合うものでなければならない(小さな願いなら油揚げとかのお供えで済むけれど大きな願いが叶った際には鳥居が寄贈されたり新しく勧請されたりする)。だから軽々しく祈ってはいけない。でも礼節に厳しい神さまだから、前を通る時にはお辞儀をしなさい。
なんでこんなに面倒くさい神さまが江戸時代に人気だったんでしょう?
今私が住む近所にはお稲荷さまの祠が無いので小正月に小豆粥は作ってもお供えはしません。
母は今でも実家の近くのお稲荷さまにお供えしています(お供えして柏手してお辞儀して「どうぞお納めください」と言うだけです。願い事はしません)。
なんでも母が子どもの頃、初午というお稲荷さまの行事があってすごく楽しみだったんですって。
身近な神さまではあったのでしょう。
「お」と「さま」をつけて呼ぶ神さま仏さまってお地蔵さまとお不動さまとお稲荷さまだけですね。そういえば。




