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詩集「くらしいの歌」

愛の飛翔

作者: くらきしい

融けた蝋燭 桃色に咲いた

炎の蜜 銀色の匙を照らすの


愛しているなんて言わないけれど

この身体に触れる君の手は柔らかに

嘘も真も掻き回して満たす


嗚呼、透明な硝子窓に

伝う滴が誰の雨かなんて

嗚呼、純白の厚い羽で

抱いた貴方は酷く幼いままで

世界は闇に包まれる


紅い口紅 煉獄を飾る

宴の狂 銀色の匙を舐めるの


哀しいからなんて言わないけれど

この心をつかむ君の手は強くて

厭う天使に復讐しに行くの


嗚呼、枯草が刺さる網に

鍵を掛けたは誰の声かなんて

嗚呼、憎しみが裂いた花を

拾う貴方は酷く幼いままに

世界は闇に包まれる


銀色の匙がすくう紅

蝶は空へ飛び立ったの 笑みを残して






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