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城砦建築の召喚術師  作者: 狸鈴
前章 レガシー編
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大魔王たぬき事件 1

3/9改稿しました

 『レガシー』オープンから一年半。また夏休みの季節がやってきた。この頃には衛星都市『ツヴァイ』はゲーム内で最大のプレイヤー人口を誇る都市になっていた。


 黎明期から援助していた事もあっただろうが、ラストコンテンツまで到達したクラフター達が全てのクラフター職のマスター化を目指し始めていた事もあり、『ツヴァイ』に原材料費より安い『他のクラフターが作った素材』が流れまくったのも原因だろう。その割りに原材料はある程度高くても誰かが買っていくのだ。不思議な話である。


 その為武器防具、アイテム系も格段に安く作れて買えるという街にどんどん人が集まり、街は拡張されていく。


 『ツヴァイ』が軌道に乗っていく中で、とうとう『隠れ城砦』の存在が少しずつではあるが広まっていった。あり得ない量のアイテムが無から出来ないのは当然であるから、仕方が無いと言える。そしてその『都市』の名前が『アイン』であると噂されるようになった。


 作った本人は『都市』ではなく『建築物』だと思っていたので、名前を付けていなかったら勝手に決められたらしい。知らなかっただけで元々プレイヤー間では『アイン』と呼ばれていたようだ。


 せめて『アインス』にならないかと代表者達に直談判したが、それだけの為に周知し直すのは面倒だと却下された。泣きたい。




 この時私は全てのクラフターのレベルをカンストし、マスタークラフターとなっていた。砦に街に城の材料を作ってたらそりゃあがる訳である。建築行為自体はたぬ騎士を筆頭にした召喚モンスター達が行ってくれるのも大きかったのだろう。待ち時間に料理やポーションを作っていたら建築外スキルもあがっていた。円滑な作業には美味しいご飯が欠かせないのだ。



 夏休みに入り、8月初旬を過ぎても『表面上は』全く問題なく『レガシー』の時間は過ぎていった。


 


 8月中旬になり、夏休みが始まった頃からPKer(プレイヤーキラー)の数が増えているという情報は聞いていた。まあ夏休みだからと納得していたら、『アイン城砦』側のプレイヤーがPK(プレイヤーキル)されたと報告が入った。


 もちろん有り得る話である。目に付かないレイド戦やダンジョン戦では装備の制限はしていないが、普通のMAPでは少し良い程度の装備でしかないのだ。そして帰り道こちらが12人パーティだったところを、50人のプレイヤーが襲った。


 圧倒的な戦力差だが、レベルも経験も相手より高い熟練プレイヤー達も負けてはいなかった。11人は離脱に成功したのだ。だが最後の殿を受け持っていた前衛プレイヤーは凶刃に倒れてしまう。被害はPKer6人死亡でこちらは1人しか死亡していないのだから、圧倒的な勝利と言って良いと思われた。


 話は変わるがPKされるとアイテムやお金がドロップする。本来良いアイテムを装備して居る事が多いので装備アイテムがドロップする事が多い設定になっているが、『所持』しているだけのアイテムがドロップする事もある。



 今回は運悪くプレイヤーが所持していた『切り札』の武器がドロップしてしまったのだ。



 所謂最強系武器と比べると2段も3段も落ちる、趣味と化したたぬ騎士からのお下がり装備でしかないのだが、PKされたエリアの敵を楽に倒せる位の性能を持っていた。流石に悪用されると大変だったので、義賊(笑)となった元祖PKer達に連絡を取り協力を要請する。本人達が義賊呼ばわりを嫌がって、『かっこ笑かっことじ』を付けて呼ばないと協力してくれないのだ。喜んでいるのだから仕方が無い。


 要請から数時間後、義賊(笑)さん達からPKer達についての新しい情報がもたらされた。


どうやら一年前の忌まわしき事件でPKをしていた者や、壊滅したTOPギルドに居たが悪名で入るギルドがなく休止していた者が、夏休みという事で『レガシー』に復帰しているようだ。


 そういった者達が今の安定した状態になじめず、PKerに合流した事で人数が増えていたと言うカラクリらしい。流石に放置は出来ないが、PKerも対応はめんどくさいが『遊んでいる』プレイヤーだ。力を持っての強制排除は一プレイヤーとしてやるべき事ではない。夏休みが終わるまでとりあえず各プレイヤーに情報を流し警戒して貰う事で様子見をする事にする。


 もちろん武器は早急に奪還しないといけない。作戦を練っているとアイン城砦側の情報担当のプレイヤーから緊急連絡が入る。





 武器を奪ったPKer達がこの『アイン城砦』にむけて戦争を計画しているという情報だった。






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