表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
城砦建築の召喚術師  作者: 狸鈴
第一章 異世界入門編
20/55

異世界に行こう 1

 

 と、驚くと言ったな。あれは嘘だ。

 残念だったな。トリックだよ。単なる心理描写だ。


 流石に私も学習していて、その可能性は考えていた。逆にしたい事があったので、『レガシー』で何かをしてと言われても断固辞退していただろう。


 「うーん、だったら邪神の調査に行ってもいいかな?どっちにしろ貴方達の世界に厄介になるのは確定だから後顧の憂いは減らしておきたいんだ」


 と、ウェスタさんが言っておく。遊びの前にまず宿題だ。


 「話が早いな。良い提案というのが、我々の世界に遊びにいってくれないかと言う事だった。アイなら信用できるし、既に生身も持っているから、『レガシー』からの移行についての良い前例になればと思っている。邪神も優先度は高いが逼迫性は少ないからついででかまわないよ」


体の良い厄介払いともいう。


 「となると、『レガシー』との差異について教えてもらったほうがいいのかな?後神々の背景とか知らないから不味いことになるかもよ?」


 即OKが出たことに少し不安になる。色々やらかす事について釘を刺されると思っていたのだ。


 「んー、実は神は各国との間で人間側から要請が無い場合は基本的には介入しないとしているから、私達も実情を知らなくてな。人の国の事は各国の王から毎年情勢を聞くが、要約すると『今年も変わらず平穏です』とか『お陰様で安心して暮らせております』とかしか聞いた事がない。だが地形や国の名前は『レガシー』はほぼ同じにされていたはずだ。」


 逆に生の情報が無いのか、中々辛いなぁ。無いものは向こうで集めるしかないだろう。


 「今の体でもスキルは魔法と言う形でそのまま使える。神は国を守護していると言っても魔力の流れを調整しているだけで、差と言えば私の国なら効き目の良い火系の術者が多い位だな。アイの世界で言うなら我々はインターネットを整備しているだけと考えて貰って良い」


 スキルが使えるならよほどじゃない限り何とかなると思って良いかな。


 しかしインターネットとは神様が創ったものだったのか!知らなかった。うんまあ違うけど。


 「ぶっちゃけ人間関係はどうでも良かったんだが、邪神関係を放置するのも拙くてなぁ。アイにしたら拠点関係の指標が欲しいだろうがその当たりは何とか自分で情報を集めて貰いたい。後そうだな、ほとんどの神は同じ感じだから神の背景を気にする必要は無い。」


 神は超放任主義のようだ。


 「むむー、拠点かー。地上はかなり『レガシー』で頑張ったし、ラ○ュタでも作るかー」


 「やっぱりそっち方面に興味が行くんだな。アイなら本当に作ってしまいそうだ」


 作れなくは無いと思うよ。ただのプロペラ機では行けない高度になると思うけど。


 「まあ気負わず行ってこればいい。フォローは出来るだけするし、アイ担当の神であるファレンも同行する事になる。役に立つかは分からないが、権力者相手の抑止力にはなるだろう」


 地味に酷いウェスタであった。でも少し安心した。ゲームを一人でするのは良いのだが、現実で一人と言うのはかなり寂しいものがある。安心したら欠伸が出てきた。


 「ファレンが着いてきてくれるのは純粋に心強いよ。流石に一人は寂しいから嬉しいよ」 


 ウェスタに言う。安心したら欠伸が出てきた。


 「ふぁぅ。そういえば結構時間が経った気がするけど今何時位なんだろう。ちょっと眠くなってきた」


 「こっちの世界は23時くらいだな。今から寝たらまあちょうど向こうも明るくなってるし、ご飯を食べたら調度良い出発時間になってるんじゃないか?」


 「じゃあ今日は寝かせて貰おうかな、今日は色々驚きすぎて疲れたよ。というわけで、明日からもよろしくね!」


 「ああ、こちらこそな」


 ウェスタと握手を交わす。見た目よりも握力がすごかった。さすが姉御だ!


 その日の夜は疲れていたのかぐっすり寝れた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ