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城砦建築の召喚術師  作者: 狸鈴
第一章 異世界入門編
14/55

黒歴史の発表会 3

3/9改稿しました。

「隕石が直撃したといってもちょっと起こった現象に不明な点が多くてな……。私が見た映像ではある意味直撃よりも『受け止めた』と言うほうが正しいかもしれない」


 火の神様が言ってくるが『隕石を受け止める』とは一体どういうことなのか。死亡するくらいの隕石を受け止める?わけが分からないよ……。そういえば某アニメで『たかが石ころひとつ、ガ○ダムで押し出してやる!』って言って行方不明になった人がいたなーと思い、夢の可能性にかけて神様sに質問してみる。


「ガ○ダムで?」


『生身で』


 一刀両断でした。


 どう頑張ろうと貫通するか消し飛ぶかの2択しか考えられない。両手を挙げて降参を示し先をお願いする事にする。


「ぶっちゃけるとアイは『神』という存在になりかけてたんだよね。『災厄の英雄』になった時に」


 魔の神様がまたもや黒歴史持ち出してくるが、そのおかげで逆に冷静になっていた。神になった記憶は全く無かったが。


「実際に1万人の命を救い対象になるはずだった者やその家族など数十万の信仰を集め、日本国内のみならず全世界数億の人にその『名』を知られるんだから神様にも片足くらい突っ込むよ」


 魔の神様の爆弾発言!全国区どころか世界に情報は羽ばたいていたようである。数億ということは日本二つ分以上の人に知られている……?目の前が真っ暗になってくる。


「まあそういうこともあり、あの事件後に死んだらここに来るように調整をしておいたわけだ。そういう存在を輪廻に入れると大抵問題が起きるからな。現人神となった者が死ぬような事が今の日本で起こる可能性は低かったので、数十年後に来ると思って正直油断していた」


 火の神様がため息をつく。要約すると神に片足突っ込んでたおかげで生き返る(?)事が出来たと。


「体は生前と変わった感じがしないのですが、現在私は生きているという認識でいいのですか?」


 さすがに時間が経ったらゾンビになるとかは簡便していただきたいのですが。


「その認識でかまわない。今の貴方は私たちと同じ肉を持った存在なので、もし希望するなら元の生活に戻る事も可能だ」


 あら戻れるのかーと拍子抜けした反面、本能が警鐘を鳴らしている。戻る事を考えると忌避感が起こり思い留まらせようとしてくる。原因として考えられるのは、魔の神様の笑いのツボに入ったものと、隕石、現人神……くらいか。


「お二方……お察しいただいているとは思いますが、記憶の混濁が起こっているのか死ぬ間際に何があったのか全く覚えておりません。詳しく教えて頂いてよろしいでしょうか」


 意を決して聞いてみる。二人の反応を見る限り、ここが事態の核心のようだ。


「わかった……そうだな、ここからは話が長くなる。すまないが先に雑煮を片付けてからにしよう。貴方の分も用意するから少しまってくれ」


 火の神様が雑煮を取りに行ってくれる。


「それにもう同僚みたいなものなんだからもっと砕けた感じで話して欲しい。同じ鍋の雑煮を食べる仲なんだよ?」


 流石魔の神先輩。確かにその通りだ。先輩の言うことは聞くべきだろう。


「分かったよ。んー……でもお二人の事はどう呼べばいいかな?流石に火の神、魔の神っていうのは呼びにくいよ」


 火の神様と魔の神様では少し支障があるからね。


「私はファレンだよ、よろしくね」


「私がウェスタだ。よろしくな、アイ」


「二人とも、よろしくね!」


 火の神 ウェスタさんが雑煮を持って帰ってきた。腹ごしらえをして詳しい話を聞く事にしよう。

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