過去から現在まで④
「し、失礼致しました!本庁の方でしたか・・・」
《今日は非番だから、こんな格好だけどな》
ありゃぁ、このにーちゃん、警察官だったかぁ。
ちょっとまずったな。
まぁ、とりあえず、交番のあんちゃんに後は任せて、
ばあちゃん連れて帰るかな。
【あんちゃん、とりあえず、後は任せた!!
ばあちゃん連れて、家に帰るねぇ~】
《ちょっと待て、おまえも立派な関係者だから、
事情聴取が終わらねぇと帰れねえぞ。
それから、被害者のばあちゃんにも状況聞かねぇとな。》
【・・・あんちゃん・・・それってマジ?】
「残念だけど、本当のことだね。」
【ウソでしょぉぉぉぉぉ!!!!】
結局、交番まで連れて行かれて、
解放されたのは、18時でした・・・。
《おまえ、どうやって帰るんだ?》
【そりゃ、もちろん、歩いて帰るに決まってるじゃん。
あ、そうだ、あんちゃん!
だれか、ばあちゃん送って行ける人いない?】
「ちょっと待ってもらえれば、俺が送って行ける。」
【じゃぁ、お願いしていい?
うちで、ばあちゃんが待ってるから、急いで帰るからさ。】
《おい、俺が送って行く。
ついでに、おまえも送って行くぞ。》
げぇ。。。送ってくれなくていいんだけどなぁ。
メンドクサイから、逃げちゃうか。
【ん~・・・結構です・・・。
ということで、ばあちゃんだけお願いします。
それじゃぁ~~~】
返事を聞くまでもなく、ダッシュで逃げた。
この時のことが原因で、数年後にひどい目に合うなんてことは
予想もしてなかったけど。