配属される(オマケ)
翌日、登庁して気がついた・・・
もしかしてもじゃなく、今日って、忠信にいさんの誕生日。
うん、見なかったことにしよう。
そう、プレゼントを抱えて待ち構えている、お嬢様方と、
嫉妬に狂ったような目で見てくる、お姉さま方が、
二課の前で、今か今かと待ち構えているなんて。
忠信にいさんと、仲良くしているわけではないですよ~
だから、私と仲良くして橋渡ししてもらおうなんて考えるのは、間違いですよ~
あ、もちろん、あんな女ったらしと付き合ってるわけでもないですので、
嫉妬に狂って、攻撃するのもお門違いですからね~
って、思って言っても、聞く耳持たない方に通用するはずは無いですね。
それは、数年前に実証済みですし。
さて、どう対応するのが、今後のことを考えて、
波風立たなくていいかと、立ち止まって考えてみた。
妙案は出ない。
そんなことをしていたら、後ろから・・・
《俺のを困らせるんじゃねえ》
とか、
『・・・邪魔・・・』
とか、
『わたくしでよろしければ、お相手いたしますよ。』
とか、
『こんなところに来るなんて、よほど、頭が足りないんだな。』
とか、聞こえてきた。
あれ?若干、疑問を覚える言葉があったけど?
俺のとか・・・俺のとか・・・
あ、俺のところの部下をって意味ですねぇ~
ん~、でもその言い方だと違う意味に取られかねないので、
教育的指導!!
【だ~れが、俺のモノじゃ~!!】
はい・・・こういえば、かかってくるって、わかってたんですね。
人が悪いです!!き・り・さ・わ・か・ち・ょ・う!!
そのまま、米俵のように、抱えあげられて、二課の中に連れて行かれることになり、
しばらくの間、噂になりましたよ。
「二課には強いけど、単純で課長のオモチャ扱いの新人が配属された。
個性の強いイケメン二課の面々にも、拒絶されることなく、馴染んだ、すげえ奴で、
そいつに危害を加えようものなら、二課から一斉攻撃される。」ってね。
それ、絶対に、ち~が~う~か~ら~!!