配属される⑦
まぁ、勝負の結果なんて、当然のことながら、見えてましたけどね。
もちろん、柔道も剣道も負けるわけなんて無いじゃないですか。
特に柔道なんて・・・クックック
力と勢いだけで、勝とうとして、開始早々に突っ込んでくるもんだから、
その勢いをもらっちゃったら、こっちのモンってことで、
一本背負いで即終了。
関西弁の、あぁ、天王寺さんだっけ?
畳の上で、ボーゼンとしてたねぇ・・・
剣道は、天王寺さんみたいに突っ込んでくることがなかったから、
様子を見て打ち合いしてたけど、打ち込むときの癖がわかってしまえば、早かった。
面を打つと見せかけて、胴に打ち込んで一本取って終わり。
あの俺様が悔しがってた。
ただ、その後が最悪だった。
桐沢警部と忠信にいさんに、昇段試験受けてないのがバレバレで、
速攻で、受けろって言われたし・・・
忠信にいさんと手合わせなんかするはめに陥って、
柔道と剣道を専門的にやってきたわけじゃないのもバラサレタ。
『月・・・、俺との手合わせだから、柔道と剣道じゃなく、古武道でやろうな~』
【はぁ?!そんなのお断りです。】
《野村、どういうことだ?》
『どういうこともなにも、こいつは、古武道が専門。
で、俺も古武道が専門だし、手合わせするなら、そっちでやりたいってね。』
【私は、手合わせ自体やりたくありません~!!】
『道場の孫娘がそんなこと言ったら、じいちゃんが悲しむよ。』
【うぐぅ・・・】
で、結局、本気で手合わせせざるを得なくなって、
やったらやったで、周りに引かれた・・・。
っつーか、引かれたというよりも、怒ったのが3名・・・
ええ、手加減したのがバレて、天王寺さんと俺様が怒った、
そして、再度真剣勝負だと言って、突っかかってくる始末。
最も怒ったのが、桐沢警部。
どうやら、勝負事で手加減をするということが気に食わなかったらしく、
定時後に稽古場に来い、叩きなおしてやると、呼び出しを食らいました。
えーと、とりあえず、この2人には、二課への配属が認められたみたいです。
で、後の2人が曲者だと思って、そっちは頑張りましたよ。
NYPDがどうとかって言っていたのは、八千草さんっていうか、
同い年みたいなので、八千草君のほうがしっくり来るかな?
アメリカ生まれで、NYPDから研修に来てるそうで、
色々と、NYPDで解決してきた事件例の書類とか出してきて、
それを読めとか、質問があるなら英会話でねとか、
まー、短時間でやらされましたよ。
うん、合格点もらえたからいいけど。
あ、もっとも曲者は、もう1人の方で、
京橋さんと言うそうですが・・・
勝負中に、口説かないで下さい・・・
プログラミングの基本的な知識とか、もう少し専門的な分野については、
合格点もらって、それだけでいいじゃんって思ったんですけど、
セキュリティ関連を教え込んで仕込みたいとか、言っちゃってますよ・・・
つーか、仕込みたいとか、違う意味に聞こえるんですけど(><)
なんか、今日1日だけでかなり疲れてる。
あ、桐沢警部の呼び出しを忘れていた・・・。
怒られるわ。