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騙された・・・  作者:
15/30

配属される⑥


『剣道か、勝負してやる。』


『んなら、俺は、柔道やな。』


『じゃぁ、僕は、英会話と英読で~』


『私は、セキュリティ関連の知識があるのかどうか、気になるところですね。』



あれ?


なんか読み間違えたらしい。


女にもてるのが生き甲斐っぽい、ヘンタイも釣れた。


まぁ、いいか・・・



《よし、まずは、稽古場に行くか!


 久々に、俺も相手してやる。》


【わかりました、勝負しましょう。】


『・・・留守番しとく・・・』


《浅野、おまえも参加するんだよ》


『面倒・・・』



なんて、無口男(浅野さんというらしい)を引きずりながら、


二課全員で稽古場へ移動していると、


会いたくもないのが、やっぱり来ちゃうんだね。


何でこのタイミングで来ちゃうのさ、忠信にいさん・・・。



『よぉ!桐沢。』


《野村か・・・》


『二課全員で動くとは、珍しいな。


 何しに行くんだ?』


《新人の歓迎会で、稽古場でちょっとな・・・》


『ふ~ん・・・』



な、なに?こっちに視線合わせないでよ。


頼むから、知らないふりしてよ。



『面白そうだから、僕も参加しちゃお~っと』



いや、参加しなくていいし、それよりも、自分の持ち場に戻れって。


まったく戻る気の無い忠信にいさんは、


一番後ろにいる私の後についてくる。


そして、小声で・・・



『手加減してやれよ。』



なんて、言ってきやがる。


そんなん、言われなくてもわかってるっての。



実は、自己紹介で言った段とかは、ちゃんと昇段試験を受けていたときのものであって、


中学以降は、一切、昇段試験を受けてはいないため、


現時点での正確な段は、自分でも正直わからない。


まぁ、稽古自体は、かかしていないし、時たま、忠信にいさんと手合わせすることもあるから、


その辺のところは、にいさんを基準にすれば、いいのかもしれないけど。


とりあえず、女の子相手でもないし、そんなに手加減しなくてもいいかなぁ?


むしろ、手加減せずに、叩いちゃおうなんて思ってる自分がいた・・・。



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