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騙された・・・  作者:
11/30

配属される②


とりあえず、女性署員に近寄るのは、今は危険だと判断した私。


しかしながら、二課の場所がわからない。


刑事部の所属のはずだと思って、刑事部のフロア図を見るが、書いていない・・・。


どういうことだ?



ん~、まぁ、刑事部の人に聞くのが一番早いよなと覗いてみたところ、


なんだか、奥の方に人だかりができているのと、


その手前で、苦い顔をしている人が3人。


あ、それ訂正。奥のお偉いさんも苦い顔してるから4人だ。


つーか、署内の状況を考えれば、どう考えてもあそこだよな・・・うん、たぶん。


ひとまず、確認なんかしちゃってみる?苦い顔してる3人なんかに。



【あのぉ・・・、ちょっとよろしいですか?】


「なんだ。」


【ここって、刑事部でいいんですよね?】


「そうだが?おまえも桐沢警部に用事か?」


【桐沢警部って、どなたですか?】



3人は顔を見合わせると、急にニコニコしだした。


ここまで表情を変えられると、ちょっと、気持ち悪い・・・。



「刑事部のどこに用事だ?なんなら、呼んできてやる。」


【え~っと、特命二課を探しているのですが。】



明らかに、テンション落ちまくりって顔に変わった。


そして、無言で、人だかりの場所を指差す。



【お手数おかけしてすみません。


 今日から、特命二課に配属される、野々村月子です。


 え~と、皆さんのお名前をうかがってもよろしいですか?】



そう言った瞬間、あれ?ちょっと、テンション戻った?


で、聞かせてもらおうとしたら、腕を引っ張られた。



『はいはい、そこまでや。


 そこの3人は、1課の三馬鹿トリオって覚えておけばええで。』


【は?】



関西弁で話す、このオトコは何者?


つーか、所属が違うとはいえ、一応、先輩署員なんだし、


これからの円満な人間関係のためにご挨拶をしている途中で、


引っ張るってどういうこと?


なんだか、ものすごく、ダメなタイプかも?


って、思ってたら、そのまま、人だかりの方へ引きずられていく。


ちょっと!ちょっと!は~な~せ~!!


離して欲しく、じたばたしてみるが、離してくれそうも無い。


しからば・・・


反対側に引いてダメなら、押してみる。


ということで、引っ張られる勢いに任せて、背後から頭突きを食らわせてみた(にやり)



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