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MINOTAUROSU?

すいません。

色々あって投稿がなかなかできませんでした。

たまにあるかと思いますが、ぜひ読んでもらいたいです。

では。

扉の向こうには本当に

そこは今まで目にした事がないような不思議な世界だった。

大きな上のとがった城が二つ並んでいる。

その手前に大きな湖がある。大きすぎて海に見えてしまうほど。

湖の上にいくつかの家が浮いている。

後ろを見ると深い真っ暗な森。

杜の手前にも大きな湖があり、同じく家がいくつか浮いている。

右には大きな上のとんがった山が二つ並んでいた。その頂上付近に展望台のような感じで城がひとつ建っている。先ほどの城よりは少し小さめなつくりに見える。

やはりその手前には湖があり家が浮いている。

左には空へ永遠と続く階段のようなものが見えた。

その手前には…言うまでもなさそうだ。

気付けば周りがすべて湖だったのだ。

自分たちがいたのは変な丸と星で出来た模様がかかれた、ひとつの孤島だったのだ。

この孤島の地面にはぽこぽこと穴が開いている。


「ここは?」

Opposite worldだというのは分かっているが、どこなのか聞いてしまった。

「ここはな、中央受付だ。」

「中央受付?」

「そうだ。ここは人間界と幻想界をつなぐワープゾーンの狭間だ。こっちの住民であろうがなんであろうが、こっちに来る時は必ず皆、最初にココへ来るんだ。まぁ、人間界へ行く時はどこへでも行けるんだがな。」

「何でそんな面倒なシステムを作ったんです?」

横山さんが尋ねた。

「かつて、このOpposite worldに不法侵入を図ろうとした人間界の研究者がいてな、そいつの情報は分かっていたのだが、どこから入ってくるのかという事だけが分からなかったんだ。それから、ココからしか入れないようにするよう王様が命令し、コッチの研究者が設定を組み替えたんだ。」

「その不法侵入を図ろうとした研究者は?設定って?」

疑問が沸いて出てくる。

「まぁそう焦るな。人間界の研究者の名前は【加賀仙太郎(カガセンタロウ)】と言ってな、ものすごく昔のことだった。そっちの歴史で言うと、聖徳太子とか言うやつのいた時代だろう。」

「聖徳太子?」

二人は驚いた。

「ソンナ時代にもう、こっちの事を知っていたなんて。今の人間たちは全くOpposite worldの事を知らないのに・・・。」

「あぁ。その時、もう不法侵入をしようといった考えをなくすために、俺たちの世界に関する情報を、人間の脳から引っこ抜いたんだ。」

「もしかして、その吸い取りきれなかったものがギリシャの地方ではあり、それがギリシャ童話のようなものでケンタウロスなどが語り継がれたのか・・・?」

「そのとおりだ。」

少し間をおいてからマスケルさんは再び話し始めた。

「設定、ここOpposite worldには世界を管理する役職があってな。」

二人は顔を見合わせ同時にこう言った。

「世界を管理する?」

「そうだ。人間界では全く検討も付かないだろうが、こちらでは『空』『地』『雲』『海』『森』『星』さらには『時間』や『季節』なども、必ず一人の男が管理しているんだ。その役職を【(グルネスタンス)】という。」

二人はわけが分からず、ただボーッと話を聞いていた。

「今はまだ分からなくてもいい。」

マスケルさんは言った。


「お~~~~~~~~い、お待たせ~~~~~~!!」

遠くから、うっすらと可愛らしい声が聞こえてきた。気分が向上した。

「お~~~~~~~い!」

だんだん声は大きくなってきた。

ワクワクしてきたと思いきや、それと同時にドスドスという大きな足音と揺れを感じた。

何か嫌な感じがする・・・。

その声の主が姿を現した。

「ミ、ミノタウ…ロス?!」

「うっひょ~!オレ憧れてたんだよね~!!」

横山さんが妙に興奮している。

ミノタウロスというのは・・・まあ簡単に言えば立ち歩く野牛みたいな感じのやつである。

「だけど、思ってたのと違う・・・。」

横山さんがそっとつぶやいた。

「ぷっ」吹き出してしまった。

「まあ当然だろうな、メスのミノタウロスなんてのはまれだからな。」

「ミノタウロスにメスなんていたんだぁ。」

横山さんはポカンとしながらそうつぶやいた。

「メスが現れる確立は三百年に一体だ。まぁそんなことはさておき、ポスタフ、頼む。」

「O・K!」

このミノタウロスはポスタフというようだ。それより何を頼んだのだろう。

ポスタフは再び走り出し、一つの穴に入っていった。

「何を頼んだんですか?」

「入国手続きのようなものだな。」

少しその穴を眺めていると、ポスタフが出てきた。

「間違えちゃった!」

どうやら入る穴を間違えたようだ。ドンクサイなぁ・・・

「ポスタフ?さんって」

何を聞いているんだろう。

「ポスレンチルフィンガー・タフレイン。長いだろ、だからオレはそう呼んでんだ。タフレインって言うのはちょっと恥ずかしくってな・・・」

顔が赤くなっていった。

「ま、まさか恋?」

ふざけて横山さんは聞いた。

「なわけないだろ~」

そういいながら笑顔のマスケルさんから蹴りが飛び出た。

「だ、大丈夫か?スマン、つい・・・」

二十メートルほど先まで吹っ飛んだ横山さんのところに駆けていった。

なんだか楽しいな、そう思った。今までの生活は何だったのだと思うほどに・・・

「大変だ、鼻の骨が折れてる!」

「まさかぁ~。」

鼻血が吹いていた。

「横山さ~~~~~~~~~ん!」

これは漫画ではないぞ!


「お待たせ~!じゃあここにサインをお願い。」

そう言ってオレに名前とパスワードを書かせて、次は横山さん・・・だがかける状態ではない。

「すぐに病院に!」

マスケルさんは叫んだ。すると、一つの穴から大きなモグラが飛んで出てきて横山さんを穴の中に連れて行った。

「横山さんは大丈夫ですかね?」

「スマン、スマン・・・」

マスケルさんは反省したのか涙を流している。そこまでのことか?と思う。

「大丈夫ですよ」

そう励ますと、さっきまで泣いていたことがうその様に切り替わり、

「まずは、オレがお前にここを案内してやろう!横山には後でだ。さあ行くぞ!」

今後もよろしくお願いします!

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