⑯ 下鴨ディパーチャー
いよいよ最終話です…が、舞台を移して、ストーリーはまだまだ続きますよ。(^_^;)
散歩をしながら、参道でお団子などをつまんでいるうちに、昼過ぎとなった。カグヤとしては、間もなくこの世界ともお別れである。
「たったの24時間だったけど、お陰様で、楽しくすごせたわ。どうもありがとう。」
貞子と、ひとしきり歩きながらお喋りをした後、カグヤはそう言った。
「いえ、いえ、大したお構いも出来ませんでしたが…。」
「ムサシさんにも、お祖母様にも、宜しくお伝え下さいね?」
「…はい。もう行かれるのですか?」
「ええ。丁度この下鴨神社の鳥居がポータルなので…どうやら今度こそ、真の目的地に辿り着けそうなんですよ。」
「そうですか。愛しい方と出逢えるとイイですね…では、ここでお見送りいたします。旅のご幸運をお祈り致します。」
最後にカグヤは、貞子に握手を求めた。
「縁があれば、また会いましょう…というのがガイア流の挨拶なのでしょう?」
「よくご存じなんですね?」
「多分コレも、輝夜姫時代の記憶かしら。」
カグヤは笑顔でそう言うと、これが恐らく最後となる、時空ジャンプ・シークエンスに入った。
デバイスの示すデータによると、どんどん目的の人物の痕跡が強くなっている。次こそは、まだ見ぬ愛しのあのお方に逢えるはずだわ。カグヤはそう思った。
「10、9、8、7、6…」AIが秒読みを刻み出した。
「じゃあ、また…。」二人はお互いに手を振った。
「…3、2、1、ジャンプ開始。」
カグヤは、下鴨神社の鳥居の中に消えて行った。
残された貞子は、不思議と、またいつか彼女に出逢えるような気がして、寂しさを感じなかった。
…以上で"真説 竹取物語 第二章「その後のカグヤ」" のお話は幕引きです。
この話の続きは "「魔女と鳳凰と輝夜姫」(セーラー服と雪女 第18巻)" でお楽しみいただけます。
そちらの物語も、どうぞご贔屓にお願い致します(>ω<)




