「忘却の書庫 ― ユナ、記録の扉の向こうで」
「忘却の書庫 ― ユナ、記録の扉の向こうで」
神の紋章が輝く連、一花、二葉の3人は、記録の神より“最後の座標”を授かった。
その名も――
> 「忘却の書庫」
そこは世界の始まりと終わり、全ての“記されなかった物語”が保管される空間だった。
3人は神の導きによって、書庫の深奥へと足を踏み入れる。
無限に続く白紙の本棚。
空白のページ。
誰にも読まれなかった想いの墓場。
その中央に――ユナはいた。
● ユナとの再会
白いワンピースをまとったユナは、微笑んでいた。
だが、その瞳には“諦め”の色が宿っていた。
ユナ
「……来ちゃったんだね。私の記録は、ここで終わるはずだったのに」
連は一歩近づく。
連
「違う。終わりじゃない。俺たちが来たってことは――“始め直せる”ってことだ」
ユナ
「でも……私、あなたの隣に並ぶ資格なんて――」
一花がそっと手を伸ばした。
一花
「私たちは、ユナちゃんの想いを否定したくない。だから、これからは――一緒に笑ってよ」
二葉も微笑んだ。
二葉
「4人で暮らそう。笑って、泣いて、喧嘩して、恋して。そういうのが、きっと“家族”ってやつなんだから」
連
「ユナ、俺は――お前も、大切だ。今さらとか、関係ない。
一緒に生きよう。この世界で。俺たちと、夫婦として」
その言葉に、ユナの頬にぽたりと涙が落ちた。
ユナ
「うん……うん!……ありがとう、連くん、みんな……!」
● 神の審判
その瞬間、天より光が降りる。
記録の神の声が響く。
> 「記録、更新――“存在の再構築”を認証。
ユナ、記録の保留を解除。正規存在へと再登録」
ユナの胸元に、第四の紋章が浮かび上がった。
連と一花、二葉の紋章と共鳴し、空に新たな“祝福の光輪”が現れる。
――神は、4人の選択を“正しい未来”と認めたのだった。




