表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/51

「記憶の神の残響 ― 新たな来訪者、ユナの目覚め ―」



「記憶の神の残響 ― 新たな来訪者、ユナの目覚め ―」


温泉旅行を終え、いつもの“癒しの家”に戻った連たち。

甘く、穏やかな日々。だが――その静寂の裏では、異なる時空の“誰か”が目を覚ましつつあった。


 


● 別の場所、別の世界 ―


深い青の虚空に、ひとつの小さな「心」が揺れていた。


声が響く。


> 「目覚めよ……記録の神の断片に触れし者……名を“ユナ”と呼ぶ、おまえよ」




少女――ユナは、朧げな夢の中で聞いた名を、口の中で繰り返す。


「……ユナ……わたし、ユナ……?」


彼女の額には、小さく輝く紋章が浮かんでいた。

それは連のものとは違う、**“記録”ではなく、“想起”**の印。


記憶の神がかつて封じた“記録されなかった記憶”――

忘れられ、世界に存在しなかったはずの情報。


だがその残響が、ユナという少女の身体を器に、目を覚まし始めていた。


 


● 連たちの世界では――


連がふと、胸の奥にチクリとした“ノイズ”のようなものを感じた。


「……ん? なんだ、今の……胸がザワザワする……」


すると神が、小声で告げる。


> 「……どうやら、目覚めたようじゃな。我が分霊を隠しておいた“あの少女”が」




「……え? 神、おまえが誰かに“分けた”って?」


> 「ふむ。あの子は“記録されなかった記憶”――忘却の器なのじゃ。

 その存在は本来、誰にも知られてはならぬもの……

 だが、おぬしが記憶と“終わり”を受け入れ、世界に安寧をもたらしたことで、バランスが崩れた」




連は眉をひそめた。


「……つまり、“俺たちが幸せになった”ことで、忘れられてたはずの記憶が動き出したってことか?」


神はため息をつく。


> 「まったく、愛とは因果律を狂わせるのう……」




 


そして――夜。

連は夢の中で、見知らぬ少女と出会う。


「……あなたが、連……?」


少女は“涙を流しながら笑っていた”。


「わたしはユナ。きっと、あなたの……忘れてしまった、もう一つの未来のカケラ」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ