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プロローグ 階級社会

下書きのため今後編集します。

「っ! 痛ってーなぁ!」

 静かな住宅街に突如、怒号が響き渡る。それに伴い周囲にいる人たちが一斉に声のした方に振り向く。視線の先には二人の男性がいる。一人は中年の男性でもう一人は若い男性だ。中年の男性は地面に尻をついており、若い男性はその人物の前に仁王立ちしている。

「そちらからぶつかっておいて何言ってるんですか?」

「てめぇが俺の右肩にぶつかってきたんだろ!」

 互いが互いに、ぶつけられたと口論している。

 怒りが頂点に達した中年男性は両袖を捲り、相手の胸ぐらを掴み、右手拳を振り上げる。

「てめぇ、俺様を誰だと思ってる?上級国民だぞ」

 声音を下げ圧力をかける。

 しかし、若い男性は依然として落ち着いた様子である。

 その態度にも腹が立ち、中年男性(自称上級国民)は右手拳を相手の左頬にフックを入れようとした瞬間、自分の腹に痛みが生じた。相手の膝蹴りが中年男性の鳩尾に入った。男性は膝から崩れ落ちるように地面に倒れ込み咳き込む。その後、身体全体から冷や汗が滝のように流れ出た。

「あなたのことは十分に分かりました。確かにあなたは平均と比べると高貴な方であると見受けられる。ただ私と比べると、霞んでいるな」

「なん……だと……? 俺の色が霞んでいるだと? 俺はブロンズウォッチの持ち主。この国の上位10%にはいる人物だぞ」

 そう言って右手首に着けたブロンズ色のデジタルウォッチを若い男性に見せつける。

 若い男性は苦笑し、徐に右袖を捲り自分の時計を見せる。

「シルバーラインが四つ。しかも全てにゴールドラインがはいってるだと!?」

 自称エリート男性は空いた口が塞がらなかった。

「聡明なあなたに問題です。下のランクの奴が上のランクに逆らうとどうなるでしょう?」

 それを聞いた中年男性は不安と焦燥で身体が硬直した。それもそのはず、答えは【逮捕】だ。法律にも『如何なる場合があっても、序列に逆らってはならない』と書いてある。これを犯したものは実刑判決に加え、ランクを赤色まで下げられてしまう。

「ま、待ってくれ! 俺には大切な家族がいるんだ。養うためにも仕事は辞められないんだ。頼むよ、示談にしてくれないか。な、な。……金か? それとも名声か? お前の欲しいもの全てやるよ。だから今回は見逃してくれ!」

「ご愁傷様。殴る前に相手の色を確かめるのは常識ですよ。これからは赤色として頑張ってください」


 若大将の時計から通報ボタンが押され、落武者の時計からアラームが鳴った。

 数分後中年男性の周りを警察が囲み彼は警察署に送られた。

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