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変貌の孤島  作者: ろーぐ・うぃず・でびる
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同日 午前7時 天気 雨のち曇り

曇天というのは、こうも不安にさせてくれるものだったらしい。

 人類の文明について、私が思いを馳せる事があると言えば、決まって批判と非難に満ちた物ばかりだったが、環境が違えば、こうも憎かった人類文明を讃歌したくなるとは。

 それにしても、自然というのはやはり懼れるべきものだ。

 だが、その一端を、私はとうとう味方に付けた。

 坂道を見つけたのは無駄じゃなかった。

 洞穴を見つけたのだ。

 大体、私が“体育座り”の姿勢かしゃがみ込んだ姿勢になれば使える程度の空間だが、それでもありがたい。

 よく見ると、奥には小さな穴があり、水の音が聞こえてくる。

 もしかすると、飲み水まで確保できるかもしれない。

 嗚呼、不幸というのは、後からやってくる幸運の為にあるのだ。

 ここを拠点として、穴を広げるための道具をいくつか、作るとしよう。

 確か、この洞穴の周囲に、大きな石が有った筈。

 コートを両端で持って、思い切り――家の建て壊しに使う重機の要領で、近くを掘削していけば、水を確保できるだろう。

 さぁ、やってやる。

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