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戦闘その後

怖い。。。怖い。。。怖い。。。ケンが怖い。。。

ケンが何か呟いたとたん、森に異変が起きた。

そしてケンも。。。何か違う物に見えた。。。

見た目は同じだが、ヌメッとした不気味さを纏い恐怖心を掻き立てる様な何かがそこにはあった。

私は何に腕を捕まれている?どこに連れて行かれようとしている?

引かれている腕がズキズキと痛む。

恐怖で足が絡まる。

それでも強い力で腕を引かれる。

もう。。。ダメだ。。。とうとう倒れ込もうとするが、腕を引かれていたため、倒れることは叶わずその場にへたり込む。

そこでようやく腕が解放された。


ケンだったモノが何かを言っている。

私が反応出来ないでいると、手をこちらに伸ばしてくる。。。

「ヒッ」

声にならない悲鳴をあげ、手から逃れようとするが体が動かない。

肩を掴まれ揺すられる。

怖い。。。何度思ったことだろう。。。

私は耳を塞ぎ目を閉じる、もうソレから受ける刺激に耐えれそうにない。

「助けて。。。助けてよ。。。ケン。。。」

そこで私の意識は途絶えた。




シャリーが座り込んでしまった。

かなり動揺している様だ、こちらの呼びかける言葉に反応しない。

魔物に襲われたことがよほどショックだった様だ。

しかし俺はシャリーの様子に気を回す余裕はなく、肩に手をかけ名前を呼びかける。

そしてシャリーは俺に助けを求め、気を失ってしまった。

「シャリー!!シャリー!!」

と呼びかけるが、反応がない。


ケンも精神的に限界を迎えようとしていた。

魔物との戦闘だけでもギリギリだったのだ、さらにその後に畳みかける様にシャリーが倒れたのである。

もう全てを投げ出して逃げ出してしまいたいほどに追い詰められていた。

しかしシャリーが気を失う前にケンに助けを求めた事だけがケンの精神を繋ぎ止めていた。


父さん達のところに戻らないと。

魔法の効果が切れたのか、森は元の姿を取り戻していた。

これなら戻る道が分かりそうだ。

俺はシャリーを背負い、注意深く周りを見渡しながら歩き出す。

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