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そばかすの覇王  作者: 魔闇直樹
序章 覇王への始まり
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第1話 始まりの朝

 今日は、新年1月1日。そして早朝5時30分この年に13歳になる子供達は、街の教会でスキルと呼ばれる特別な力を使えるようになる能力を授かる。


 スキルは、炎を出したするものや、水を手から噴射するもの、風を起こし自在に操ったりできるものもある凄い力だ。


 そして、この街にする13歳の少年、【ロテス・グリーク】とその幼馴染の13歳の少女【サラ・シェングオン】は、6時の待ち合わせよりも早く2人とも来ていた。


「ロテス、あけましておめでとう! そんなに今日が楽しみだったのね!」


「サラ、あけましておめでとう! うん、僕は今日が凄い楽しみだったよ! 今日授かるスキル次第では、もう君に守られるのを卒業できるかも知れないから!」


 金髪のショートボブの少女サラと黒髪のやや長めで同世代の人達よりも身長低めで見た感じうさぎやリスのような小動物のような顔のそばかすが特徴の少年ロテス。


 2人は待ち合わせ場所の噴水前にあるベンチに座って談笑している。


 ロテスは良く街の同世代の少年達にいじめられて、それを貴族でお嬢様のサラに助けてもらっている。


 ロテスは体を鍛えたり、食事や睡眠に気を遣ってサラを守れるようになりたいと努力しているが、生まれつき身長も低く、食事もそこまで食べれず、筋力も相当頑張ってやっと人並みよりも少しあるレベル。


 12歳の誕生日にやっと街でガキ大将しているような大柄な少年には太刀打ち出来ないが、普通の体格のガキ大将の手下を1人倒せて満身創痍になるくらいしか強くなれなかった。


 だが、13歳になる年の1月1日に神殿でスキルを授かれる。


 この授かりで得られるスキルは、その人間が12年間生きてきた過程とその後の人生を彩るようなものになっているという。


「僕が君を守りたいって気持ちが神様に届いていると思うから、きっとサラの隣にいるのにふさわしいスキルに目覚めるよ!」


 彼はグッとガッツポーズをする。


「わたくしは貴方とこれからも一緒にいられるのならなんでもいいわ!」


 サラは、彼の親指を立ててる右手を両手で握り微笑む。


 ロテスは、そんな幼馴染の少女にドキッと目を大きくして目を逸らす。


「それに貴方は、わたくしを守るナイトになると毎日努力していたのを知っているわ! あの野蛮でデブなあいつの手下を1人倒して見せたのは、かっこよかったわよ! 貴方の努力はきっとスキルに反映されるわ!」


 サラは、ニィと笑みを浮かべ幼馴染の少年の頬をさする。


 彼女のその行為と優しい笑みに「ふえぇ」と声を漏らしながらロテスは顔をりんごのように真っ赤に染める。


「フフフ、それじゃ教会に行きましょうか!」


 サラは立ち上がり、左手を彼の方に出す。


「うん! 行こっか!」


 ロテスは、右手で彼女の手を取り、手を繋ぎながら街の教会へと向かって行った。

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