新手の詐欺だったのやもしれぬ
凄まじくどうでもいい直近の出来事を、なんとはなしに語ってみようと思います。
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先日、携帯のメールアドレスに見知らぬ何者かからメールが届きました。
正直、最初に携帯の契約をした時に勝手に設定された、意味不明な数字とアルファベットの羅列なアドレスなので、間違いで送られてくるとは思えない。
とはいえ、まぁ、可能性がゼロという訳でもないので、そういう事もあるかと放置していた。
ぶっちゃけ、内容を見てもアドレスを変えた知人の可能性は無かったし。
しかし、何度も同じアドレスから送られてくる。
やがて喧嘩腰のような口調になってきた。
こちらとしてはどうでもいいのだが、これが元で他人の人間関係が壊れても良い気分ではない。
なので、一度だけメールの返信を送った。
間違ってんぞ、と。
実際にその通りであり、その少し後に謝罪のメールが届き、本来の相手にも連絡が取れたという旨が送られてきた。
良かったね。
で、話はそれで終わると思ったのだが、何を思ったのか、その相手はこれも何かの縁だからと文通(電子メール)をしようと言ってきたのだ。
マジか。
なんだ、このコミュニケーション強者は。
没コミュニケーション能力しか持たない筆者では、どう足掻いても出てこない発想をしやがるな。
世の中では、こんなレベルの能力が求められるのか。
嫌な世界になったものである。
余は革命を所望する。
まぁ、そんな感心はさておいて。
別に断る理由もないので、メールだけならと思い了承した。
それから、日に何度もメールが届く届く。
すげぇな。よくそんなに語る事があるな。
やっぱり陽キャと陰キャは相容れない存在なのでは。
そんな事を思いつつも、惰性で付き合う私も大概だな。
いちいち全てのメールに返信しているのだから、人が良いにも程がある。
そして、事が起きる。
なんとメール相手の親族が事故に遭い、心配云々だの、それに関連した将来の進路だの、そんな相談をされた。
…………得体の知れない、名前も顔も知らない何某に対して、そんな相談をするけ?
なーんて、不信感を抱き始める私である。
ちなみに、これは文通が始まって、僅か一週間かそこら程度の話だ。
まぁ、とはいえ、構ってちゃんが大袈裟な話をしているだけやもしれぬ。
大人な私は、おおらかな心で受け止めてやろう。うむ。
そう思いつつ、適当で適当なアドバイスを無責任に送ったりしたものだ。
そうして、それらが少しばかり落ち着いた頃、そやつはこんな事を言ってきた。
ありがとう! あなたのおかげで、乗りきれそうです!
私の中であなたの存在が大きくなっているのを感じます!
あなたがいると思うだけで、どんな辛い事も大丈夫です!
フフフッ、不信感マシマシですね。焦げ臭くなってきましたよ。
まだ、我らが話し始めて半月と経っておらんとですけど?
それで育める信頼とは一体……。
相変わらず、名も顔も知らんというのに。
私の中で育まれるのは、何処までも疑いばかりである。
汚れた大人になっちまったな。
人を疑うばかりで信じようとしないんだから。
そしてそして、遂に決定的な事が起きる。
なんでも、プライベート用の携帯が無くなるから、別のチャット形式のものでお話ししようというお誘いが来たのだ。
そのチャットへのリンク(自称)付きで。
はい、ダメでーす。
アウトでーす。
筆者はネット関連に疎い未開人である。
だから、そのリンクが本物なのかどうか分からない。
本当にチャットへのお誘いだったのかもしれないが、しかし何らかの偽装をした別物だったのかもしれない。
調べる程の気力もないので、完全無視を決め込んだ。
まぁ、一応の義理として、チャットはせん、とだけこれまでのアドレスに送っておいたのだが、既に廃されているのか届いていない御様子。
それから暫く、しつこくお誘いのメールが届く届く。
簡易なメッセージ付きで、徐々に泣き落としみたいになっていく辺り、何かのホラーがストーカーじみておりますね。
でもな、送信専用でチャットに入らんと答えられんもので言われてもな。
やがて、障害のある私の友達にはやっぱりなりたくないんだね、なんて言葉を最後に、メールが送られてくる事はなくなった。
あんな、お前さんの障害有りなんて設定、こっちは初めて聞いたんですけど?
というツッコミはさておいて、ようやく携帯のメール受信音が鳴り響かない静かな日常が戻ってきたのだ。
はぁー、清々した。
で、今更なんだが、これは結局、新手の詐欺だったのだろうか。
切れてしまった今となっては、もうどうでもいい事なのだが、ちょっと気になったので発信してみた。
誰か、教えて。