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『乾いた心』

作者: 秋葉竹


午前四時過ぎ。

こんな時間に、な~にやってんだか、いったい?







『乾いた心』


道頓堀川に

牡丹雪が舞い降りた


虚ろな目で

それを口に入れようと


しても入れられなかった

頬や瞼には


触れては

溶けたけど

食べられたくないんでしょう?


だれも好きにならないと決めた

あの日の道頓堀川には

楽しいことばかり


揺蕩っていた

忘れられない

食べそこなった牡丹雪を

忘れられないんでしょう?


願っても

祈っても

手元に残らない『今日』


あたたかな春の陽射し

あたたかな雰囲気のお店

なにかをさがし

空を見上げ


ひとりでもいいかもしれないって


嘘を


ひとりでもじゅうぶん

あたたかくいられるからって


嘘を


ちいさな吐息とともに

大げさにだが

わたしを壊すつもりで


吐く



『ヲハリ』






わたしは、わたしを、

嫌いなのかも、忘れてしまった









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