表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/19

馬鹿騒ぎの結末



 激痛に悲鳴をあげるタイチ。思わず捕まえていた手を放してしまった。ニヤリと笑ったイチヤが、すぐにそこから脱出しようとする。


 しかし首にかけられていたタイチの右足のホールドは、思ったよりもガッシリと絡んでいた。


「あ、頭が外れない……わ、わ!」


 バランスを崩したイチヤが後退(あとずさ)る。一歩、また一歩、そしてプニッと。


「え?」


 イチヤの足が何かとても柔らかいものを感じた。


「ったぁぁぁーーーい!!!」


 右のお尻を踵で思いっきり踏まれたアイが、猫みたいな悲鳴を上げた。


 そのあまりの音量に、アイとタイチ以外のみんなが耳を塞いだ(タイチはお尻の痛みでそれどころじゃない)。


 びっくりして起き上がるアイ。そうすると、お尻に乗っていたイチヤの足も、勢いで持っていかれる。


「ま、待って! いま立たれたら!!」


 結果、柔道の払い腰をくらったように、イチヤの体が真横を向いた。まだ絡みついているタイチの体も一緒に。


「うわ!! 手が動かない……お、落ちる!!」


「……」


「いたたたたた!! さすっても痛いの取れないよぉ。アザになったらどうすんだ、こらイチヤ!! え? え? きゃあ!!」


 ろくな受け身も取れないイチヤ、イチヤに絡みつきながら無言で急所の痛みに耐えるタイチ、そして巻き込まれたアイ。三人はそれぞれの表情で、まとめてベッドから落っこちてきた。その先には――。


「わ、わ、ちょっと、ちょっと。こっちに来ないでくれ!!!!!」


「え、嘘でしょう? ……いや、きゃああ!!」


 ドッカーン!!!!


 アイの家全体を揺らす、ものすごい衝撃だった。バリバリと何かが割れ、バシャッという液体の飛散る音がした。とどめにテーブルがひっくり返る振動が響いた。


 結局この一連の大騒ぎは、勉強部屋にいた四人がひとつの肉団子みたいにくっついて、終わった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ