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転生先は宇宙船の中でした  作者: 光晴さん
月の謎

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第87話 報告書と謎




報告書、これがどこから届いているかと言うと、青い星、緑の星に飛ばしている監視衛星から上がってきているのだ。


この時代の監視衛星は、自分で考える脳量子コンピューターが完成しており、人間の脳と同じ、またはそれ以上の力を有している。


まあ、だからこそアンドロイドが人間のようにふるまったり、戦艦に人格をもたせたりできるわだが……。



僕は、青い星の管理人をしている。

と言うことは、青い星で起きた出来事だけでも把握しておかなくてはならないわけで、こうして毎日のように報告書に目を通しているわけだ。


その報告書には、大きな出来事や僕が興味を持ちそうなものしか上がってこない。

なぜなら、監視衛星が自分で考えて報告してきているからだ。


『へぇ~、監視衛星って優秀なんですね~』


僕の側で、同じように報告書を読むエリーが僕の説明に感心する。

エリーも、その脳量子コンピューターを積んだアンドロイドの一人なんだよ?


……人それぞれ、頭の使い方があるようにアンドロイドもそうなんだろうね。

エリーを見ていると、そんな気がしてきた。




報告書を黙々と読んでいると、気になることが書かれていた。


「ん~、あの貴族、まだあきらめてなかったのか……」

『何か問題でもありました?若旦那』


「セーラを購入した時、襲撃してきた貴族がいただろ?

その貴族が、まだセーラを探させているみたいなんだよ……」

『それ報告書で読みました、確か何とかって貴族だったよね。アルにぶっ飛ばされた』


「そう、その貴族。今も大金を積んで捜させているみたいだね」

『無駄なのに、ご愁傷様……』


まあ、あの島に行けることができれば探し出せるんだけど、今の航海術じゃ無理かな。

あの島にたどり着いたあの船も、偶然だったみたいだし大丈夫だよね。




再び、黙々と報告書を読んでいると、また気になるものが。


「ダンジョンから魔物が大量に出てきた、か。

これは、ダンジョンが魔物を放出しているってことなのかな?」

『若旦那、その放出したダンジョンの近くに町とかあるんですか?』


「……いや、ないみたいだね。

というか、近くに町なり都市があれば国が対応しているはずだろ?」

『そういえば、そうですよね。

……ということは、まだ未発見のダンジョンということかな』


この青い星には、魔力がある星の特徴であるダンジョンが存在している。

研究者たちが調べて研究しても、いまだ分からないダンジョンのこと。


だが、直美さんが召喚された理由にダンジョンの中にいる魔王を討伐するためというのがある。

ということは、青い星では魔王は魔族や魔物を率いるわけもなく、ダンジョンの中に誕生するということだ。


……本当によく分からないな、ダンジョンって。




またまた報告書を黙々と読んでいると、発見報告があった。


「お、異世界人らしき人物を発見した?これ、ほんとかな?」

『どれですか?………若旦那、座標まで書いてありますし、行ってみます?』


……本当に異世界人だったら、どうしよう。

うん、困っているようだったら助けに行こう。


「報告書には発見後、追跡調査をしているみたいだけど、特に困っている様子はないみたいだね。これは、迎えに行くと怒られそうだから困っている時を見計らって会いに行こうか」

『……そうですね、では対応は困った時ということで』


異世界生活を楽しんでいるようだし、そんな時に会いに行けば、邪魔するなって怒られそうだ……。




また再び、報告書を読み始めるとエリーが一つの報告書を持ってきた。


『若旦那、これ青い星の報告書じゃなくて緑の星のものが混ざってますよ~』

「緑の星の報告書?……ここに持ってきたということは緊急性があるのかな?」


そう思いすぐに中身を確認すると、驚きの報告が書かれていた。


「これは緊急性だね、緑の星で世界会議が開かれるそうだ」

『世界会議ってことは、緑の星に存在するすべての国の代表が集まるんですか?』

「……いや、一部だけみたいだけど強国と噂されている国は参加するみたいだ」


浮遊要塞の件もあったし、一度集まって今後のことを話し合うのかな?

それとも、戦争のルール決めとか?


まあ、何にせよ、今後も緑の星は監視が必要ってことに変わりはないね……。







この二日間、ずっと報告書を読んではあれこれエリーと意見を出し合ってどうするか決めていたけど、ここにきてうんざりしてきた。

まったく、微笑ましい報告とか上がってこないものかね~。



そんな時、ロージーが艦長室に入ってきた。


『若旦那、発見しました。青い月にホムンクルス、確かにいました』

「分かった、すぐにブリッジへ向かう!」

『私も!』


僕とエリーは、ロージーを伴って艦長室の向かいにある宇宙船『ハルマスティ』のブリッジに入った。


ブリッジには、マリアとアシュリーが青い月をモニター越しに調査している。


『若旦那、ここを見てください!』


ブリッジに入ってきた僕を見て、アシュリーが映像を指さして注目させる。

そこには、青い月の表面にあるクレーターの内側に何かの建物があった。


「拡大してくれ」

『はい』


クレーターの内側にある建物を拡大していくと、どうやらオベリスクのような建造物ということが分かった。


「これは、何かの象徴かな?」

『若旦那、縮尺を考えてください。この建造物は少なくとも20メートルはあるはずです』

「……と言うことは、塔、か?」


『おそらくは。ホムンクルスが宇宙空間で生きていけるかは疑問ですが、塔を建設しその内部で生活をと考えれば……』

「生きていけるかな?」


『私どもで調べましたところ、ホムンクルスは魔素があればどこでも生きていけるとか』


……となれば、月の表面でも生きていけるってことか。

しかし、どうやってこの青い月まで来たんだ?

それに、青い月にいるホムンクルスを作った錬金術師は?


……分からないことが多すぎるな……。








第87話を読んでくれてありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。

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