表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生先は宇宙船の中でした  作者: 光晴さん
宇宙で生きる者たち

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/181

第49話 宇宙海賊の潜入




宇宙海賊の船に向けられた戦闘艦『トリスタン』のビームの光は、簡単に敵を捕らえその船体を貫いていく。

貫かれた敵戦は、すぐに内部爆発とともに爆散する。


しかし、ここに大型宇宙船に取りつき内部に入っていった宇宙海賊船手は出せなかった。

なぜなら、誘爆で大型宇宙船が被害をおってしまうからだ。


「あの海賊船はトリスタンで捕縛、システムをのっとって動けなくしておいて」

――――了解、マスター。


僕の乗る宇宙船キャメロンを大型宇宙船に近づけ、宇宙海賊たちが乗り込んだ入り口とは別の入り口から中へ潜入する。




『若、こうして入ってきたけどどうするの?』

「僕に任せて、こういう時はこいつらを使うんだ」


僕の横に亜空間倉庫の出入り口を開けると、中からドックでお手伝いしてくれてるロボットたちがわらわらと出てくる。

その姿は、力持ちドワーフそのもの。


AIで性格付けはされておらず、命令で動くロボットなのが惜しい気もする。


「みんな、この船に宇宙海賊が侵入している。そいつらを1人も残らず捕縛せよ!」


ドワーフロボたちはいっせいに敬礼をすると、すぐに行動に移った。

50人ほどのドワーフロボがいなくなり、僕とアシュリーも行動を開始する。


『若、いつの間にあんなロボットを……』

「戦闘艦とかを造るのに、僕一人でできるわけないでしょ?」

『確かにそうですけど……』


「さあ、僕たちも行くよ!目指すは後部の大きな部屋にいた女の子の救出だ」

『……分かりました』


キャメロンとの出入り口を施錠すると、すぐに船の後部に向かって走り出す。




▽    ▽




こっちに来てから獲物がいなくて困っていたが、ようやく大きな宇宙船を見つけ、一緒にいた連中と襲ってみたんだが、移民船みたいな感じだ。


だが、移民船だろうと金目のものはあるはず。

そう考えて、俺たちの船が最初に取りつき内部への侵入を成功させた。


「全員気合い入れていけよ!間違ってもとちるんじゃねぇぞ!」

『「「へい!!」」』


中にはアンドロイドの奴も混ざって入るが、全員いっぱしの海賊だ。

きちんと仕事をこなしてくれるだろう……。


それと、今回の成果で今後この辺りで仕事をするかどうか決めさせてもらおう。




▽    ▽




「頭!すぐにここから逃げてくだせぇ!」

「くそっ!こいつらビリースト星の連中か?何て動きをしてやがる!」


「ち、違う、こいつらロボットだ!戦闘用ロボットだぞ!」

「バカな!移民船にそんなものがあるか!」


俺たちは混乱していた、武器を手に取り宇宙船の中を金目の物を探していたら本船からの警告音とともに外の仲間が襲われているという情報が飛び込んできた。


そんなばかなと、回線を繋いだら本船のとらえた映像に不細工な戦闘宇宙船が映った。

しかも、その船の攻撃がとんでもなかった。


俺たち侵入した連中全員があ然としたほどだ。

さらに宇宙船がこの船に取りつくところまで映っていた。


まさか、同業者かと一瞬思ったが俺たちのマークを見て連絡を寄こさねえ同業者はいねえと思い出し敵と認識、侵入してくるなら逆に返り討ちだと意気込んでみれば俺たちがピンチだ。



「この戦闘ロボットはさっき侵入してきた奴らが放ったものだろう、落ち着いて対処しやがれ!」

『「「へ、へいっ!」」』


これで手下も落ち着いて対処できるだろう。

しかし、さっきの混乱でだいぶ手下がやられてしまった。


「頭!こっちはまだ手薄ですぜ、こっちから逃げやしょう!」


おそらく罠みたいだがもはや罠に飛び込んで、起死回生するしか道は残ってないようだ。

俺たちは、手下の見つけた逃げ道を走って逃げていった。




▽    ▽




船後方の広い部屋にたどり着くと、部屋の中へ侵入する。


どうやらここは、レクリエーションホールのようだ。

長旅のストレスを運動して晴らす場所だな……。


「あなたたちは、何者ですか!」


明るい室内に僕とアシュリーの姿が見えたのだろう、女の子とそのお付きのメイドが僕たちに怒鳴ってきた。


「すみません、僕はレオンといいます。この船からの救援信号を受けてきました」

「では、外の宇宙海賊を何とかしてください」

「それは対処済みです、今はこの船に侵入した連中を『この部屋は広いな!』…」


事情説明をしようとしている時に、宇宙海賊たちが別の出入り口からこの部屋に入ってきた。しかもまずいことに、距離的に海賊の方が女の子とメイドに近くなっている。


人質に取られるとやっかいだな……。


「ほう、この部屋にはガキが二人もいるじゃねえか。

おい、こいつらを人質にして戦闘用ロボットを送り込んできた奴と交渉といこうじゃねえか」

「いいですねぇ、てめえら、ガキを捕まえるぞ!」



宇宙海賊の手下、ざっと10人が二手に分かれて迫ってくる。

でも、戦闘用ロボットって何のことだ?


女の子を後ろに庇い、メイドさんが頑張っている。


「こっちに来ないでください!お嬢様に触れるな!」

「……」


女の子は、海賊どもを睨みつけているな……。



「おとなしくしろよ?何もしなければ、痛い思いしなくて済むからな……」

「へへへ……こっちはビビっているのか、声もでねぇようだな……」


じりじりと迫ってくる海賊ども、さてどんな手を使って反撃といくか……。








第49話を読んでくれてありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ