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音楽は剣よりも銃よりも魔法よりも強し!! 作者:下田 暗
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ロックバンド、異世界に爆誕。

一方、美沙はと言うとラルとアキの家に上がりご飯をごちそうになってアキとこれからの話とこの世界の話を聞いていた。
「ふぅ〜ん、美沙ちゃん見ない格好だと思ったらやっぱり違う世界から来たんだ。にわかには信じられないけどその楽器といい、さっきの歌といいこの世界にはない文化だしねぇ〜、その話、真実味出てくるよね。」
アキは美沙が体験してきた話を聞き、頷きながら納得していた。
「だからね、なんとしても前いた世界に戻りたいんだ…。みんなも心配してるだろうし。」
「そっか、あ!そういう不思議な現象に詳しいシスターがこの町にいるよ!今度聞きに行ってみなよ。町の外れにあるんだけど教会は大きいから遠くからでもわかると思うよ。」
「シスターに?」
美沙はなぜシスターに聞くと良いのかわからず聞き返した。
「そう。シスターに。たぶん、アタシの予想ではそうゆう不思議な現象は魔法とかだと思うのよ。とゆうか、そのせんが高い。だからこの大陸の魔法に詳しいシスターならなにか知ってるかも。」
「へぇ〜。それじゃあ、行ってきますね!」
美沙はその話を聞くと立ち上がりスグに教会に向かおうとした。
「え!?早速?もっと話したかったのに…。」
アキはまだ美沙と話したりなかったので残念そうに呟いた。
「あ!!じゃあさ!美沙ちゃん!教会から戻ったら今晩、ウチ泊まりなよ!良い演奏聞かせてくれたお礼にさ!」
思わぬ申し出に美沙は二つ返事で答えた。
「よし!それじゃあ今晩の食事は楽しみにしておいてね!よりいっそう手間をかけて作るから!」
そういって、アキは立ち上がり夕食の準備を始めてた。
その姿はどこか懐かしく、美沙は自分の母親を思い出した。
(心配してるんだろうな…。早く帰らないと。)
美沙は自分の世界に帰るための決意を改め、教会に向かうしたくをした。

美沙の支度はほぼ数分で完了していた。持っていくものはほとんど無くギターもアキとラルの家に置いていくためほとんど手ぶらだった。
アキに簡単に書いてもらった教会までの地図を持ちラルとアキに挨拶をし出発をした。
教会まで、歩きで行くと30分くらいはかかる距離だった。
美沙は体力には自信があったので、美沙にとってそのくらいは全然苦ではなかった。
美沙は歩きながら町を見渡していた。
(ここの町やっぱり賑わってるよね〜。さっきの大通りといい凄い活気があっていい町。)
しかし、そんな活気ある町並みを見ていたが美沙は一つ疑問に感じた。
それは、所々につい先程までまるで戦っていたといわんばかりのボロボロな鎧をきた兵士達が何人もいた。
(初めてここに訪れた時にも何人かいたけど、今この町は戦争中なのかな?)
そんな疲弊した兵士を見て今まで活気溢れていた町人たちは何を思い出したかのように静まり帰った。
そんな時、町人のヒソヒソ話が美沙の耳に入ってきた。
「また、負けたのか…。これで何回目だ?ユーシス様が先陣をきって指揮した戦争いらいずっと負け続けじゃないか…。」
「あぁ、可哀想に出発した時の人数と比べると半分は減ってる…。国王様もユーシス様に指揮を取らせればいいものを…。」
「仕方ないだろ?元々国王の座は兄であるアルベルト様のものだったのだ…。急死なされてしまったアルベルト様に代わり弟であるナーべ様が国王になられたのだ。そしてユーシス様はアルベルト様のご子息。目立たせるわけにはいかないのが弟のナーべ様の考えだろ…。」
「おい…!やめないかお前達…!誰かに聞かれたらどうする…!?この話は外でするんじゃない…!」
(ふ〜ん。この町もいろいろ大変なんだな〜。ん?ちょっと待てよ?ユーシス様ってさっき私の演奏を褒めてくれてた人だよね?あれ?アタシ凄い人と実はあってる?)
町人の心配事を聞いて美沙は気楽にもそんなことを考えていた。
美沙は町を見渡しながら歩いていくといつの間にか教会まで到着していた。
「おぉ〜。こんなにデカイとは…。」
目的地の教会は大きく他の建物とは比べものにならないくらいでかなり目立っていた。
美沙はさっそく教会を訪ねた。
「すいませ〜ん。誰かいますか〜。」
扉を少しずつ開けながら美沙は建物の中にいるだろう人に話しかけた。
美沙が扉を少しずつ開けると中で誰かの話し声が聞こえた。
「それじゃあ!私達は貴方に呼ばれたってこと!?」
「他のみんなはどこに行ったの…?私達と同じ場所で目覚めるはず、それに私達が来る前に1人女の子が来ているはず…、その子はどうしたの?」
「ちょっと、落ちついてください皆さん!しっかり説明しますから!」
教会の窓から入る日差しで美沙からは3人の人影しか見えなかった。
どうやら揉めているらしく3人の誰1人として美沙に気づくことはなかった。
「あのぉ〜、すいませ〜ん!」
先程より大きく声を出したが誰も気づかない。
「すいません!!お聞きしたいことがあるんですけど!!」
美沙は自分が出せる限界のボリュームで訪ねた。
すると1人の人が美沙に気づいた。
「あぁ、すいません。気づかなくて。どうされました?」
そういって美沙の方に近づいてきた。
日差しから外れその人の風貌が明らかになった。
その人はおそらくこの教会のシスターさんで服装も正装で首から十字架のネックレスを下げていた。
シスターは若く、美沙と同い年ぐらいでとても美人だかどこか可愛らしさもあり優しげなオーラを纏っていた。
髪はとても長く腰あたりまで伸びていて滅多に見ることのない銀髪だった。その姿は天使と言うよりは女神のような姿だった。
「おぉ〜、超美人…。」
美沙はあまりの迫力に声が漏れ出た。
「え?何か仰りました?」
「いえいえ!何でもないです。それよりも、ちょっとお聞きしたい事がありましてぇ〜…。」
「はい。何でしょう。私に分かることだったらお答えしますよ。」
シスターは優しく美沙が話しやすいように柔らかい表情でそう言った。
「シスターさんは魔法に詳しいんですよね?聞きたい不思議な現象が起きてしまって…それが魔法なのかどうか、そして魔法ならどうやったらその現象を解決出来るのか知りたいんですけど。」
「良いですよ。でも、すいません今日は先客がいまして後日でも構いませんか?本当に申し訳ありません。」
そういってシスターは奥にいる二人の方を一瞬見てそう言った。
「あぁ、そうですよね…。急でしたもんね。分かりました!明日また訪ねますね!」
美沙は素直に諦めた。
今日はいろいろな事があったり出発する時は体力があったが来る途中でかなり消耗してしまったため美沙自身も後日の方がありがたかったりしていた。
「はい!それでは、明日この教会でお待ちしますね!貴方に神の御加護がありますように…。」
シスターはまた明日美沙が訪ねるというのを聞いてとても嬉しそうにそう答えた。
そう言うシスターに笑顔で会釈し美沙は教会から出ていった。
「さて、お話の続きをしましょう。」
シスターは美沙が教会から出るのを見送った後、先程話をしていた奥の二人の方へ戻り話を再開させた。
「あれ?もういいの?サーリャさん。」
「はい、大丈夫です。また後日来ていただくことにしてもらいました。それよりも、お二人の今後の事の方が重要です。」
「シスターがそれでいいならさっきの話の説明をしてもらう…。」
「それでは、莉子さん、瑠衣さんや他のお仲間さんがこちらへ来てしまったわけから説明しますね!」
そういってシスターは奥の二人、こちらの世界に来てしまった莉子と瑠衣に向かって話始めた。
教会の奥にいた二人は莉子と瑠衣だった。
2人はあのライブの後、気づいたらこの教会で目覚めていた。
「まず、どうしてこちらに来てしまったかと言いますとそれは単純に私の召喚魔法が原因ですね!」
「は?」
「え?」
莉子と瑠衣は全く予想していなかったので不意をつかれたように驚いた。
「私があなた方を呼ばせていただきました。」
「それなら話は早い…私達を元の世界に戻してください、ここにいない美沙と結と含めて…。」
瑠衣は原因がわかるとスグにサーリャ(シスター)に頼んだ。
「ちょっと、待ってください。それは無理みたいです。」
「呼ぶことが出来たなら帰すことも出来るはず魔法陣みたいの書かなきゃいけないなら手伝うし…やろう…今すぐやろう。」
瑠衣は魔法を見たことはないが自分達がこんな所に飛んだ時点でもうなにが起きても不思議ではないと思っていたのでナチュラルに魔法を受け入れていた。
「それでも無理なのです。私が行った召喚魔法はとても不完全なもので成功するのかどうか自分でもよくわからなかった魔法なのです。」
「ですから、私が召喚してしまって莉子さんや瑠衣さん、その友達の方もどう帰していいかわからないのです。」
「え?それじゃ私達、もう前の世界には戻れないってこと?」
莉子は震えた声で弱々しくそう言った。
「すいません、現段階で私に出来ることはありません。」
「そんな…。」
莉子は膝から崩れ落ち、瑠衣は固まって虚空を見つめていた。
2人は帰れないことを知り絶望した。
「そもそも、どうして私達を召喚しようと思ったの?」
莉子は座り込んだままサーリャに訪ねた。
「このガーベラ大陸で今おきている戦争を終わらせようと思っていました、古くからガーベラ大陸内での国と国との争いには勇者があらわれ戦争を終結させていたと語られていました。」
「ですが、もうこの世界が始まってから4年の月日がたっていますがいっこうに勇者が現れるような兆しがありません。ですから私は教会にある古く書物を読み漁りました、そしてある英雄を呼び覚ます魔法陣が描かれていたのです。」
瑠衣と莉子はサーリャの話を最後まで聞かずともサーリャが言わんとしている事がなんとなくわかった。
「そして、その魔法陣を使ったら…」
「私達が召喚されたと?」
サーリャに代わり莉子が答えた。
「でもどうして私達なの?別に英雄でもなければ何者でもないわよ?ただのこの世界で言うところの音楽家だし。」
「それについては私もよくはわかりません。藁にもすがる思いでよくも調べず使ってしまった魔法なので。」
調べもせずに使うなよと莉子と瑠衣は思ったが、サーリャの話を聞く限り当時のサーリャはそれほどまでに追い詰められ、悩んでいたのかと思うと何も言うことは出来なかった。
「それじゃ…魔法陣が描かれていた本はどこ?もしかしたら帰す方法が書いてあるかも。」
瑠衣の言葉に莉子は少し希望を取り戻したがサーリャはバツの悪い顔をした。
「すいません瑠衣さん、それも無理なのです。莉子さんと瑠衣さんが現れる2日ほど前に何者かに盗まれてしまったのです。」
「その何者かって心当たりとかあったりするの?」
「心当たりなら少しあるんですがちょっと面倒なことになりそうと言うかなんというか…。」
サーリャは煮え切らない答え方をした。
「面倒でも何でもいいから手当り次第にあたろ!サーリャさんには悪いけど私達は勇者でも英雄でも何でもないし、美沙を連れ戻して元の世界に早く戻りたいだけだし。」
莉子は強引にその犯人候補の元へと行こうと言った。
「その方々は、王家の多大なる支援を受けていると噂される呪術師集団で、戦争のためといって危ない研究をたくさんなさっていると言われています。」
「最近は魔法に興味を持ち、手当り次第に魔法に関する書物を集めているのだとかいないのだとか…。」
「よし…行こう…。」
瑠衣はサーリャの話を聞いたがまるでビビることはなく莉子の方を見て力強く言った。
「瑠衣さん!やめた方がいいと思います。本当に危ない集団なんです!逆に私達が捕まって人体実験、なんて事にも普通に起こりうるんですよ!」
「そんな事、どうでもいい…。ルインとしてこれから先、生きていけない方が恐ろしい…。」
瑠衣のその言葉にサーリャは観念し瑠衣と莉子に従うことにした。
「わかりました。瑠衣さんと莉子さんの覚悟は痛いほど伝わりましたし、その代わり!私も同行します。私も神に使える身として呪術師集団の行動は目に余るところがたくさんありますし証拠を掴んで世間にそれを知らせる義務があります。」
「よし!それじゃあ、明日早速出発しよー!」
「あぁ、すいません。莉子さん。明日は私の元に相談したいというさっきの方が来られるので明後日にしません?明日は他のことに時間を使いましょう?彼らの情報収集とかもしたいですし…。」
サーリャは先程の約束を思い出し申し訳なさそうに答えた。
「それじゃ仕方ないか…。明日は違うことをしよう。」
そういって莉子は瑠衣の方を見た。
瑠衣は考え込むような面持ちで返事はしなかった。
その様子を見て莉子は不思議に思った。
「どうしたの?瑠衣。」
「さっきの訪ねてきた人、教会の窓から入る日差しでよく見えなかったけど、あの声といい美沙に似てなかった?」
「え?ごめん。全然見てなかった。そういえばサーリャさん、私達はここへ召喚されたけど他の2人がどこで召喚されたかわかる?」
「1度目と2度目の儀式はおもいっきり失敗したので想像もつきませんね!!」
自信たっぷりに笑顔で言うサーリャを見て莉子と瑠衣は先が思いやられた。

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